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向日葵が元々生息していた地域は北アメリカで、日本へ伝来したのは17世紀、1666年頃と言われています。伝来した当初は「丈菊(じょうぎく)」と呼ばれていました。向日葵は大きな一つの花が咲いているように見えますが、小さな花がたくさん集まってできています。外側についている花びら型の黄色い部分は「舌状花(ぜつじょうか)」といい雄しべや雌しべを持ちません。舌状花は、内側にある「管状花(かんじょうか)」の中での受粉・受精を促すために、虫などを誘い出す役割を果たしています。小さな管状花のそれぞれの花に対して一つずつ種が収穫できます。
向日葵は大きく分けて3つの用途のために育てられています。観賞目的の園芸向日葵、食用油として種から搾油するために育てられる向日葵、お菓子などに加工される食品用の向日葵です。油や食品になる向日葵のほとんどは、ヨーロッパやアメリカから輸入された種だそうです。観賞用に育てられる向日葵の種類には、背丈が30cmくらいの小さなものから3mにも生長するもの、大きな花を一つ咲かせるものや、分枝して小ぶりの花を複数咲かせるもの、また、黄色のみならず白やオレンジ色の向日葵など、多くの品種があります。国を超えて調べてみると面白いかもしれませんね。
花言葉は国や地域によって全く意味が異なったり、同じ花でも複数の言葉が存在しており、向日葵の花言葉もその例に漏れませんが、向日葵には愛に関する情熱的な言葉が花言葉として連なります。向日葵の花言葉で代表的なものは「あなただけを見つめる」。これは、ギリシャ神話にまつわるものだという説があります。太陽神アポロンへの思いが断ち切れない水の妖精クリュティエが、天のアポロンを何日も見つめ続け、とうとうクリュティエはその地に根をはる向日葵となってしまったというお話です。暑い夏に、太陽に向かって胸を張るように咲いている向日葵を見ると、強く意志を持ってそこに咲いているようにも感じられます。
いかがでしたか?種まきの時期をずらせば秋にも花を咲かせるようですが、向日葵はやはり暑い夏が似合います。向日葵を見つけて、過ぎ行く夏を楽しみましょう。