- 週間ランキング
食べやすくて栄養価が高く、比較的安価で手に入れることができる新玉ねぎなら、料理に一品加えたいときにもぴったり。美肌効果も高い食材です。すばらしいその栄養と、効果的な食べ方を知っておきましょう。
玉ねぎは季節を問わずスーパーに並んでいるので、新玉ねぎの旬を見逃しがちですが、だいたい3〜5月が新玉ねぎの季節とされています。
春にとれるこの新玉ねぎは、玉ねぎのように1ヶ月くらいの乾燥期間を経ず、すぐに出荷されるため、皮は白っぽく水分が豊富です。また、玉ねぎは常備野菜として常温で日持ちがしますが、新玉ねぎは水分が多いので、長期保存には適しません。採れたてで出荷されている野菜ですから、購入したら、なるべく早く食べることをオススメします。
とはいえ、すぐに食べない場合はどうやって保管していますか?
新玉ねぎは水分が多いから冷蔵庫に入れたほうがいい、と思って冷蔵庫の野菜室に入れておいたら、すぐグズグズに腐ってしまった……という経験をした方も多いかもしれませんね。
新玉ねぎは、密閉された湿度のある空間が苦手です。新玉ねぎを買ってきた袋のまま、冷蔵庫にポンと入れるのは、せっかくの新玉ねぎをすぐに傷ませてしまうようなもの。
新玉ねぎを保存する場合は、1個1個を新聞紙などでゆったりと軽くくるみ(密閉が良くないのでフワッと)、カゴに入れて冷暗所においておきましょう。
新玉ねぎの栄養は、玉ねぎの栄養とあまり変わりはありません。
ただ、新玉ねぎは生で食べられるため、加熱をすると損なわれてしまう「硫化アリル」という栄養素を多く摂ることができます。硫化アリルとは、玉ねぎを切った時に香る独特のツンとした香り、つまり目にしみるアレ……と言ったら、よくおわかりになることでしょう。
この硫化アリルこそが「玉ねぎを食べると血液がサラサラになる」と言われる栄養成分なのです。血液がサラサラになると嬉しいのは、美肌作りにも一役買ってくれること。血行不良による目の下のクマにも効果的なんですよ。
通常、玉ねぎは辛味が強くなかなか生で食べることが難しいのですが、新玉ねぎはその独自の辛味が少ないので生で食べやすく、しかも栄養成分を摂取しやすいというわけです。ただ、この硫化アリルは水溶性のため水に流れやすい特徴を持っています。辛みをやわらげようと新玉ねぎを長い時間水にさらしてしまうと、せっかくの栄養分も流出してしまうことに。
でも、大丈夫です!新玉ねぎを生のまま食べる場合、スライスしてから15分くらい放置しておくと、独自の辛味が弱まってきます。水にさらすのではなく、空気に触れさせる方法です。栄養を効果的に取り入れるために、ぜひ試してみてくださいね。
新玉ねぎを加熱せずに、生のまま食べられる方法をご紹介しましょう。
新玉ねぎをスライスしてサラダになるような食材とあえるだけで、簡単においしく食べることができます。
・ 鰹節としょうゆをかける
・ ツナ、マヨネーズとあえる
新玉ねぎはおいしくて栄養もあるので、生で食べた方がいいのですが、食べた後の口の中の臭いが気になって食べられない……という方は、食前と食後にこちらを摂取することをオススメします。
・ 牛乳
・ りんご(皮付きの状態で4分の1くらい)
牛乳に含まれるたんぱく質が硫化アリルを包んで、口臭を予防してくれます。また、ニンニクのニオイ消しとしても有名なりんごも効果があります。
── 新玉ねぎは一年のうち、この春にしか登場しない栄養たっぷりのおいしい食材です。旬の食材を積極的に取り入れて、健康に美肌に役立ててくださいね。