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コレステロールは人間の体にとって欠かせないもの。
LDL(悪玉)コレステロールとHDL(善玉)コレステロールに分けられ、それぞれ役割が異なります。
その役割を簡単に言えばLDLコレステロールは「血管中に油分を運び入れる働き」、HDLコレステロールは「血管中から油分を運び出す働き」をします。どちらも適度に体内にある分には問題ありませんが、LDLコレステロールが高すぎても、HDLコレステロールが低すぎてもよくありません。まずは、自らのコレステロール値を把握することが大切なのです。
LDLコレステロールが増加し過ぎると血管にたまって、動脈硬化を進行させます。LDLコレステロール値が高い人は日ごろどんなことに気をつければよいのでしょう。
LDLコレステロール値が高い人が気をつけたいポイント
◎食生活の改善
糖質過多の食事を控える
動物性脂肪、卵黄、内臓、バターや生クリームのような乳製品を控える
◎生活習慣の改善
禁煙
1日30分程度のジョギングなど、有酸素運動を行う
〇コレステロール値を下げる効果が期待できる食品例
・魚類
青魚(サンマ、アジ、イワシなど)…DHA、EPAが豊富
カキ、イカ、ホタテなど…タウリンが豊富
・海藻類…食物繊維が豊富
ひじき、わかめ、コンブなど
・大豆製品
納豆…ナットウキナーゼ
豆腐、きな粉など
・きのこ
しいたけ、えのき、まいたけなど
・ナッツ類
くるみ、アーモンド、カシューナッツなど
・野菜
キャベツ、ブロッコリー…SMCSが豊富
トマト…リコピンが豊富
たまねぎ、しょうが、にんじん、レタス、ピーマン、ほうれんそうなど
・その他
こんにゃく、寒天、オリーブ油、アマニ油など
HDLはお掃除係。HDLコレステロール値が低いと、肝臓から運ばれてくるコレステロールの回収率が悪くなります。HDLコレステロールを増やすには、規則正しい食生活はもちろんですが、運動が最も効果的と考えられています。
◎効果的な有酸素運動
種目:ウォーキング、ジョギング、水泳、サイクリング
ウォーキングは普段運動をしない人でも気軽に始められるのでおススメです。歩幅はいつもより大きく、背筋を伸ばして、腕をしっかり振りましょう。
時間:1日30分~1時間
ウォーキング、ジョギング、水泳、サイクリングといった運動では、20分以上続けないと脂肪が燃焼されないといわれていますので、神経が刺激され、ホルモンが増加する「有酸素運動20〜30分」をメドに無理なく続けてみましょう。
寒いので外に行くのが億劫……という人は、室内で掃除機がけをする時間がだいたい20分といわれてるので、そう考えれば負担は軽減するはず。
―― 血液検査ではこの他に「中性脂肪」という項目があります。血中の中性脂肪が上がると、HDLコレステロールが減り、LDLコレステロールが増えることがわかっています。中性脂肪の値が高い人も、食事に気をつけ、適度な運動を行うようにしましょう。