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みなさんは、日本最古のおにぎりを知っていますか?
日本最古と呼ばれるおにぎりの化石は、弥生時代後期の遺跡であるチャノバタケ遺跡から出土しました。発見されたおにぎりは炭化しており、まるで石ころのようです。一見石のようにしか見えないおにぎりから、人の手で握られた跡が発見されました。しかし発見されたおにぎりは、お米を炊いて三角に握ったものではありません。当時のおにぎりは粽に近いものだったのではないか、と言われています。
弥生時代と言えば、稲作が始まった時代です。米食が始まった時代のおにぎりが現代になって発見されるとは、驚きですよね。
おにぎりに欠かせないものと言えば、「海苔」ですよね。みなさんは、ご飯を握ってすぐに海苔を巻いたおにぎりと、食べる直前に海苔を巻いたおにぎり、どちらが好きですか?私たちがよく知る、海苔を巻いたおにぎりが登場したのは、江戸時代中期だと言われています。その時代は、しっとりとした海苔のおにぎりが主流でした。
パリッとした海苔のおにぎりが根付いたのは、1970年代のことです。1970年代にコンビニエンスストアが日本にできたのがきっかけです。当時のコンビニおにぎりのパッケージは、今のように簡単に海苔を巻けるような形状ではありませんでした。今のパッケージは、長野県のお惣菜屋さんが考案したものがもととなっています。最近では、家庭用のパッケージも販売されているみたいですね。
「おにぎり」と「おむすび」、一体何が違うの?
そんなことを考えたことがある人もいるのではないでしょうか。おにぎりとおむすびの違いには諸説あり、明確に「ココが違う!」というのはないようです。諸説あるうちの一つには、神の力を授かるために…といった神話的なものもあります。
神の力を授かるために米を、山型(神の形)にかたどって食べたものが「おむすび」。「おにぎり」は「にぎりめし」の転じたものと言われています。つまり「おむすび」は三角形でないといけなくて、「おにぎり」はどんな形でも良いというの説が濃厚です。(Onigi:RE(日本おにぎり協会)より引用)
三角型のおにぎりが、神様の形をかたどっていたかもしれないとは・・・。
最近では、様々な色合い・形をしたおにぎりが作られていて、味だけではなく見た目でも私たちを楽しませてくれるおにぎり。天気のいい日は、自分の好きな具を入れたおにぎりを持って、ピクニックに出掛けてみるのもいいかもしてませんね。
<参考・参照サイト>
Onigi:RE(日本おにぎり協会)
一般社団法人おにぎり協会