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成田国際空港は具体的な未来の空港のあり方を見据えて、2030年度を目標年度としたエコ・エアポートビジョン2030を掲げ、その目標に達成すべく年度ごとに数値化した取り組み目標とその内容を発表・遂行しています。取り組みに向けた大きな柱は3つ。地域と空港の持続的な発展、地球規模の環境課題への取り組み、成田空港利用客を含めた全ての関係者と共にエコ・エアポートを推進、をビジョンとしています。
その具体策として、周辺環境への取り組みは「騒音、大気汚染物質の削減、生物自然環境の保全など」、資源循環への取り組みは「廃棄物の削減またはリサイクルの推進、水資源循環利用による節水対策やその啓蒙活動など」、気候変動への取り組みは「CO2排出の削減、空港施設使用エネルギーの削減、再生可能エネルギーの導入など」、またこれらを総括する環境マネジメントとして「エコ・エアポート推進協議会活動を中心に環境マネジメントの強化。空港利用客を含む全ての関係者、地域住民との相互対話を継続的に行い、空港施設及び周辺環境における環境負荷に取り組むなど」を、空港利用者1人あたり、または、発着回数1回あたり、のような具体的な数値で目標を立て、その結果を調査し公開しています。
設備の大きさや関係する事業や人々の数を思い浮かべれば、このプロジェクトがいかに大きなものであるかは想像がつきますね。目標とするエコ・エアポートへ邁進する成田国際空港が益々魅力的になっていくことは言うまでもありません。
先にご紹介したエコ・エアポートに向けた取り組みはもちろんですが、ユーザー視点として喜ばしい近年の成田国際空港の魅力も見逃せません。羽田空港の拡張によって成田空港を利用するメリットが薄れるのでは、と一時懸念の声があがりましたが、2015年のLCC専用ターミナルがオープンになって以来、その恩恵を存分に受けている方も多いのではないでしょうか。
LCC利用ならば通常でも格安で空の旅が可能になっているばかりか、早割やセールなどを利用すれば半額以下でチケットを購入できることもあります。東京や埼玉、神奈川にお住まいの方にとって、成田国際空港までのアクセスは羽田空港に比べれば遠くなりますが、料金がその分割高になるとは限りません。敢えて成田国際空港からの利用で出発のワクワクをゆったり長く楽しむことも一つの魅力ではないでしょうか。