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五月病は、新しい環境に適応できないことに起因する精神的に不安定な状態を指します。医学的には「適応障害」「うつ病」と診断される症状の通称であり、広辞苑にも掲載されています。
もとは、大学新入生がゴールデンウィーク明け頃から、急激に無気力・無関心になり、学校へ行く気を削がれたりすることから名づけられました。
新生活が始まったけれど、最初の意気込みはなくなり、なんだか心身ともに張り合いがない……。
そんな人は、もしかしたら五月病もしれません。でも、少しの心がけで気持ちに張りを持たせることができるので、ぜひこの記事を読んで、通常通りの自分に戻ってくださいね。
では早速、五月病の代表的な症状と対策についてご紹介していきます。
【症状】
抑うつ、無気力、無関心、焦り、イライラ、不眠、食欲不振……。たいていの場合は、一過性の心身の不調であり、徐々に新しい環境に適応できるケースが多いのですが、症状が続く場合は、専門医に相談してみたほうがよいかもしれません。
【対策】
連休中の夜ふかしや食べ過ぎなど、不規則な生活が五月病を引き起こす大きな要因と考えられています。まずは規則正しい生活を心がけましょう。
◎ハッピーホルモン「セロトニン」を増やそう♪
「セロトニン」は、ストレスを減らし心の安定をはかるホルモンで「ハッピーホルモン」と呼ばれています。逆に、セロトニンが不足すると、イライラしたり、不眠に陥ったり、精神状態が乱れてしまうということです。この「セロトニン」は日常生活のちょっとした心がけで増やすことができます。
「セロトニン」を増やすためのポイントは以下の3つ!
①朝日を浴びる!
交感神経が刺激され、セロトニンの分泌が活性化される。自律神経系が刺激され、体内時計が整う。
②トリプトファンとビタミンB6を含む食事を多く摂る!
トリプトファンを多く含む代表的な食材/豆腐・チーズ・バナナ・赤身の魚・ナッツ類
ビタミンB6を多く含む代表的な食材/レバー・むね肉・にんにく・青魚
③リズム運動をする!
休日や夜間はついつい自宅でゴロゴロしがちですが、空いた時間があればウォーキング・ジョギング・サイクリングなどにトライして、体を動かしてみましょう。
【腹式呼吸】
セロトニンを増やすには一定のリズムを刻む運動を行うことが効果的と言われています。毎日体を動かすことが無理でも、お腹に手を当て5分間、深く呼吸を行うことで、体にとっての一定のリズムを刻むことができ、さらに気持ちを落ち着かせる効果が期待できます。
最後に…
同じように「やる気のなさ」などを表す際に使われる言葉に「中二病」があります、誤解されている方も多いので、ここであらためてご説明すると……。
「中二病」は、中学2年生頃の思春期に見られる、背伸びしがちな言動を自虐的に表した言葉。有名タレントのラジオの発言から広まった言葉であり、“病”がつくものの、医学的な精神疾患とは無関係です。
── 新生活が始まって1ヵ月とちょっと……。
自然と張っていた気持ちがゆるむこの時季だからこそ、疲れが出やすくなります。心が疲れていると何をやっても空まわりしてしまう可能性があるので、意識して規則正しい生活を心がけ、空いた時間をみつけて体を動かすことで、英気を養ってくださいね。