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百(ひゃく)は数を表す言葉ですが、「多くのもの」を意味します。
百のつく言葉をいくつか挙げてみましょう。
・百考…様々に考えること。
・百連練磨…数々の経験を積んで鍛えられていること。
・百花繚乱…種々の花が咲き乱れること。
・百科事典…あらゆる科目にわたる知識を集め記したもの。
・百害あって一利なし…悪いことばかりで良いことはひとつもない。
では「百足(ひゃくそく)」は何のことかわかりますか?
正解は……「ムカデ」の別称です。
確かに脚がたくさんついていますね! 以上のことから、「百」が多数を表すことがおわかりいただけたのではないでしょうか?
それでは、100をひと区切りとした行事をご紹介しましょう。
まずは生後100日頃に行う「お食い初め(百日祝い)」です。
新生児は生後100日を過ぎたあたりから(個人差はありますが)乳歯が生え始めます。お食い初めは、歯が生えるくらい成長したことを喜び、また、子どもが一生食べ物に困らないことを願い行います。始まりは平安時代ともいわれ、形を変えながら現代まで続いています。
それでは、どんなことをするのでしょう。地域によって違いはあるものの、大きく分けて以下の二つの儀式を行うようです。
◎祝い膳を食べるまねをする
祝い箸を用い【ご飯→汁 ご飯→魚 ご飯→汁】を三回繰り返します。その後に歯固めの儀式を行います。
一汁三菜(赤飯・吸い物・尾頭付きの焼き魚・香の物・煮物)用意した場合は、
ご飯→汁 ご飯→魚 ご飯→汁 ご飯→煮物 ご飯→汁 ご飯→香の物 ご飯→汁 ご飯→歯固めの石 ご飯→汁の順番で行います。
◎歯固めの儀式を行う
歯固めは、小石をかんでも大丈夫なくらい丈夫な歯が生えるようにという願いを込めて行います。歯固めに用いる石は、地元も神社の境内の小石がよいとされています。箸の先で(煮沸消毒をした)石をつついて、その箸を赤ちゃんの歯茎につけます。※儀式が済んだ石は元の場所に戻しましょう。
「百日祝い」と書いて「ももかいわい」とも呼ばれ、初めて箸を使うので「箸揃え」「箸初め」という地域もあります。
仏事でも100日を区切りとした行事があります。それが「百か日法要」です。
仏教では亡くなって49日間をあの世へ旅立つ期間とし、命日から7日ごと、7週間にわたって法要を執り行うしきたりがあります。49日目は、故人が極楽浄土へ到達する日と考えられ、法要(四十九日法要)を行って供養します。あわせて、納骨式も執り行います。四十九日法要と納骨式を終えると、一連の葬制は、ひと段落となります。
100か日法要は、四十九日法要の後、一周忌までの間に行われる法要で、卒哭忌(そっこくき)と呼ばれ、「哭(な)くことから卒(しゅっ)する」=残された遺族が悲しみに泣きくれることをやめる日を意味します。この100か日法要までに、故人の遺品の整理や形見分けを済ませるのが一般的とされています。
── 有意義な一年を過ごせるよう、節目ごとに自分の行いを振り返ることはとても大切なことです。明日はぜひ、年始に立てた目標を見直してみましょう。