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1996年(平成8年)に世界自然保護基金(以下、WWF)によって制定されたサンゴの日は、3月5日の読み通りであることと、3月の誕生石にちなんでいます。また、珊瑚が生息する海を守る目的で、研究や啓蒙活動の拠点として、2000年にWWFは沖縄県石垣市の白保の海に「しらほサンゴ村」をオープンさせました。白保の海は、1987年の国際自然保護連合の調査によると北半球最古のアオサンゴが生息しており、それは学術的に大変貴重なことであるとされています。それだけでなく、120種を超える珊瑚、300種を超える魚類が生息する世界屈指の豊かな海であることも日本人である私たちには特に喜ばしい海であります。また、今年のはじめにしらほサンゴ村のスタッフブログで「石垣島周辺で白化したサンゴの3割が回復」と明るい投稿がありました。今後もぜひ、喜ばしいニュースを聞きたいですね。
3月の誕生石でもある珊瑚。ギリシャ語の語源が転じてコーラルと呼ばれ、その石言葉は長寿・聡明・幸福、です。珊瑚の歴史を辿ると、江戸時代までは地中海のものが広く世界中に出回っており、今現在は日本が主流となっています。近年話題の赤珊瑚は、赤色を縁起の良い色として好む中国で人気があるだけでなく、ギリシャ神話の中ではペルセウスが退治したメドゥーサの血液で海藻が珊瑚になったと言い伝えがあって魔除けとして使われたり、赤=生命力として安産祈願として出産時に珊瑚を身につけたりと世界中で愛されています。 海で生きる珊瑚ですから、産み、生命の源、浄化力に思いを託す心が、珊瑚を手に取りたくさせるのでしょうか。
海の中でも、宝石でも、美しい珊瑚のお話でした。