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ダイヤモンド富士とはまさに字のごとく、富士山の上に太陽がダイヤモンドのように乗っている現象のこと。
富士山頂から太陽が昇るとき、または夕日が沈むときにちょうど山頂の真ん中に太陽がある状態を指します。
山頂から少しでもずれると、ダイヤモンド富士とは認められず、いろいろな条件がそろわないと見られない貴重な自然現象なのです。
さすがに富士山の近くまで来て、日の出・日の入りの時間を狙えば1年中ダイヤモンド富士が見られるでしょう……と思われるかもしれません。
しかし、このダイヤモンド富士、富士山に近いからといって、いつでも見られるというわけではないのです。
冬至の頃から4月上旬までの時期、または7月中旬から冬至の頃までの年に2回のみ見られる貴重なものなのです。
では、このダイヤモンド富士は一体どこで見られるのでしょうか?
今の時期はちょうどダイヤモンド富士のシーズンではありますが、場所によって見られる日が異なります。
富士山を見るなら、山梨や静岡といったイメージがありますが、天気がよければ東京近郊でもダイヤモンド富士を見ることができます。
東京の八王子や多摩川付近、埼玉の川口や戸田など荒川下流付近は狙い目スポットです。
このあたりは11月下旬から12月上旬あたりでダイヤモンド富士が見られる予想になっているので、注目ですね。
ちなみに、ダイヤモンド富士には2種類の型があるといわれています。
ひとつは「ダイヤモンド型」。
こちらはまさにダイヤモンドのイメージそのままに太陽の光が放射状に広がりキラキラしている型のもの。
富士山の近くでは、ダイヤモンド型が多く見られます。
もうひとつは「のっかり型」。
こちらは太陽が赤く燃えるように、山頂の上に乗っかっている状態のもの。
富士山から距離があるとのっかり型に見えるケースが多くなります。
お正月でなくても、やはり富士山は縁起がよいとされ、観光地としての人気は抜群です。
世界遺産に登録されたこともあり、国内外からたくさんの人が訪れます。
富士山上級者になれば、一度はダイヤモンド富士を拝みたいと思うことでしょう。
カメラ好きの人にとっても、ダイヤモンド富士は一度撮影しておきたい風景として注目のようです。
富士山といえば、初夢に見ると縁起がよいといわれる「一富士二鷹三茄子」の句でもおなじみ。
お正月によく聞かれる言葉ですが、富士山はなぜ縁起がよいといわれるのでしょうか?
諸説ありますが、徳川家康ゆかりの地である駿河の国(静岡県)の名物であったため縁起がよいという説や、「富士」=「不死」と言い換えられ長生きできる……という意味があるなどさまざまです。
──初詣に富士山を拝むのも縁起がよいものですが、年末に向けた忙しい時期にダイヤモンド富士が見られればよいリフレッシュ効果を生むかもしれませんね。
心をクリーンにしたい方はぜひ、ダイヤモンド富士が見られるスポットをチェックしてみてください。