各地で話題になった、14日のスーパームーン。あいにくの天気で、残念ながら限られた地域でのみ観測されたようですね。次回、同じくらいの大きさの月に出会えるのは18年後の2034年。今回が68年ぶりだったことを考えると、意外に早くその日がやってくるかもしれません!?楽しみに待つことにしましょう!

月は、私たちの生活にさまざまな影響を与えていますが、占星術の世界でも重要な役割を果たしています。今回は、月の運行が鍵をにぎる星座の運勢についてご紹介します。


もしも月がなかったら?

私たちが1日を過ごす24時間という長さ。それは、月によってつくられているそうです。もし月が存在しない場合の地球はこんな状態に……!

・一日は24時間ではなく、8時間となる

・世界中で強風が吹き荒れ、海には想像もつかないほどの大波が起こる

・海の干満の差が少なく、生命の進化は非常に遅い

これではとても生活できない!どころか、間違いなく人類の存在は不可能。そんな地球にとって重要な月が、毎年約4cmずつ遠ざかっています。なんとかして月を地球につなぎ留めておくことはできないのか、世界中の科学者がその方策を論じているようですが、実際に月がなくなってしまうのは15億年先のこと。月がもたらしてくれた24時間という時間を、今は大切に過ごしたいですね。


その日の運勢の鍵は、月の位置

物理的に大いに私たちの生活に影響を与えている月ですが、占星術の世界でも重要な役割を果たしています。月は約29日で12星座を一巡します。星占いでは、月の滞在している星座によって「その日の雰囲気が決まる」と考えるそうです。そのため、毎日の占いを行うときは「月の位置している星座」が意味をもちます。

たとえば、月が天秤座にある日は、天秤座という星座のイメージにその日が彩られます。主体的で誇り高く、行動的で他者に関心をもち、美を愛する、というイメージがそのままその日の雰囲気を象徴する、という捉え方です。月は2日半ほどで星座を移動しますが、その移動によって「時間の雰囲気が変化する」と考えます。月の移動はあらゆる時間に起こるため、月が次の星座である蠍座に移動するのがその日のお昼過ぎだった場合、午前と午後で「空気が変わる」と占うことになります。

朝のテレビ番組の占いにあるような、その日の「星座ランキング」は、実は月の動きによって決められることが多いのです。月が位置している星座は、今日の主役!といった扱いで、たいていはランキングの上位を占めることになります。

今日の月が、どの星座にあるかに注目


12星座の運命をにぎる、4つの「エレメント」とは

さらに、もうひとつの重要な要素は、その星座が属する「エレメント」です。12星座は、それぞれ「火・地・風・水」といった4つのエレメント(元素)にグループ分けされています。同じエレメントに属している星座同士は、個性や価値観が似ているという特徴をもっています。運命を共にする同じグループのどれかに月が位置している日は、3星座がそろって「幸運な星座」にランキングされることが多くなります。



・火のグループに属するのは、牡羊座・獅子座・射手座。キーワードは「意思」「情熱」「エネルギー」など。

・地のグループに属するのは、牡牛座・乙女座・山羊座。キーワードは「安定性」「実利」「五感」など。

・風のグループに属するのは、双子座・天秤座・水瓶座。キーワードは「客観性」「知性」「トレンド」など。

・水のグループに属するのは、蟹座・蠍座・魚座。キーワードは「感情」「共感」「包容力」など。



たとえば、蟹座に月がある日は、蟹座、蠍座、魚座がたいていは6位よりも上にそろいます。時には上位3星座を占めることも。そして、月が蟹座に滞在するこの2日半は、これらの星座のうちのどれかが1位になる確率が高くなるのです。月は約1カ月で12星座を巡りますので、少なくとも1カ月に1度はトップに、1カ月に3度はトップスリーのひとつに入ることができるはず、というふうに考えられるのです。この法則を知っておけば、必要以上に一喜一憂せずに、ゆったり構えて毎日の占いの結果を受け止められそうですね。



月の運行と星占いの、すこし意外な結びつき。もちろん、月の動きのみが占いの結果になるわけではありませんが、月の位置が重要な役割をもっていることは間違いありません。今、月がどの星座にあるかを意識して、その日の雰囲気をイメージしてみる。そんな「月占い」も一興かもしれません。

参考文献

石井ゆかり『星をさがす』WAVE出版 2012

情報提供元: tenki.jpサプリ
記事名:「 月がその日の運勢を決める!月と星座の意外な関係