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風邪とインフルエンザは症状が似ていますが、風邪がさまざまなウイルスによって起こるのに対し、インフルエンザは、インフルエンザウイルスによって引き起こされます。
ウイルスに感染すると、38℃以上の発熱、頭痛、関節痛や筋肉痛など全身の症状が突然現れます。小さいお子さんではまれに急性脳症や、高齢の方では肺炎など重篤な症状を引き起こすことがあります。
ちなみに、「インフルエンザ」の語源は「influenza」(インフルエンツァ)というイタリア語。昔の人は“星の影響”で病気になると考えており、1500年頃、イタリアで高熱のでる病が大流行した際、“影響”という意味のイタリア語「influenza」から、この名前が付けられたといわれています。
インフルエンザウイルスは、【A型・B型・C型】の3つのタイプに分けられます。このうち、大きな流行の原因となるはA型とB型です。とくにA型は種類が多く、少しずつ変化して(変異)、毎年流行します。日本では冬に流行するので「季節性インフルエンザ」と呼んでいます。
一方、時として大きく変異したインフルエンザウイルスが現れ、多くの人が免疫を獲得していないケースが起こります。この場合、全国的に急速にまん延し、国民の健康と生命や生活に大きな影響を及ぼすため「新型インフルエンザ」と呼んで、前者と区別しています。
これまで世界で「新型インフルエンザ」として大流行を起こしたのは、すべてA型のインフルエンザウイルスの変異によるものです。
①抵抗力をつける
栄養バランスの良い食事を規則正しくとり、適度な運動をして体力をつけること。そして、十分な睡眠をとることが健康を保つために重要です。
②予防接種を受ける
インフルエンザの予防接種では、不活性化ワクチンを使用します。簡単にいえば、死んだウイルスをあらかじめ体内に入れることで、ウイルスに対しての抗体をつくり、インフルエンザを予防します。
効果が得られるまで約2週間かかるため、流行が始まる2週間前、12月中旬までには接種しておきましょう。
今年度のインフルエンザワクチンは、流行を予測した4種類の型が含まれた4価ワクチン。接種量及び接種回数は以下の通りです。
(1)6ヵ月以上3歳未満……1回0.25mL・2回接種
(2)3歳以上13歳未満……1回0.5mL・2回接種
(3)13歳以上……1回0.5mL・1回接種
── ただし、インフルエンザウイルスは速いスピードで小変異を繰り返すため、100%の防御率はないということを理解したうえで接種しましょう。
参考:厚生労働省HP