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札幌観光のガイドブックに必ず載っている北海道大学。国立大学なのに主要駅から近く、しかも広大な敷地。農学校が発祥とあって、構内には牧場や田んぼや畑が広がっています。あまりにも広いので、真冬になると真っ白で道がわからず、“遭難”する人が絶えないというウワサもあるほどです。
そんな北大ですが、秋になるとイチョウ並木を見るために全国からの観光客が一段と増えます。見ごろは10月中旬から11月初旬にかけて。北13条通りの両側に、東西約380mにわたって70本のイチョウが植えられています。
イチョウが黄色に色づくころになると、この並木のトンネルはまさに黄金色のトンネル。太陽の光を遮るほどのイチョウ並木は、地元札幌市民にも人気があり、中には銀杏を拾いにくる人も多いそうです。
北大の金葉祭は毎年2日間、黄色に色づくイチョウ並木の近くで行われます。今年度で6回目をむかえ、新聞などにも取り上げられるほどの大きなイベントになりました。
金葉祭のメインイベントは、夜のイチョウのライトアップ。18時からカウントダウンが始まり、「ゼロ!!」とともに、イチョウ並木全体に一斉にライトがあてられます。これぞまさに黄金色のトンネル。ちょうどこの時期は落ち葉も増えるころなので、上下左右、どこを見ても黄金に輝く幻想的な世界に一変します。
今年の金葉祭は10月28、29日の土日2日間、時間は10時から21時まで。ライトアップは18時からです。焼いもなどの露店や屋台が多数出店するほか、どんぐりなどを使った子ども向けの自然工作教室や実験教室も好評です。公式マスコットの「こんちゃん」もお出迎えするようです。
イチョウ並木は昭和14年ころに植えられたものです。当時はサクラやカエデも混在していましたが、いつの間にかサクラとカエデが姿を消し、イチョウだけが並木となりました。秋に見事に黄色の世界を堪能させてくれるイチョウ並木は、大学関係者や市民に愛されているほか、世界各国から多くの観光客が訪れます。
さらに、北海道大学は公式ホームページで、イチョウがだんだん黄色く色づいていく様子を写真に撮り、日々更新して公開しています。今年は10月2日から写真がアップされています。10月の上旬はまだまだ葉が青々としていますが、これから徐々に黄色くなっていく様子をwebでも楽しむことができます。これも観光地としての大学ならではの取り組みといえるでしょう。
〈参考サイト:北海道大学 平成29年イチョウ並木黄葉状況〉
北海道の中でもイチョウの並木はありますが、広い北海道、北大のように主要都市にあり、しかも駅から近いという立地条件がよいところはなかなかありません。市民の憩いの場でもある北大。雪が積もる前の晩秋に訪れてみてはいかがでしょう。
※この時期の北海道は気温がかなり低くなるので、イチョウ並木を訪れる際は、暖かい服装がおすすめです。札幌の気温をチェックしてから見にいきましょう。