8月の日本列島は大雨の地域と少雨の地域が両極端 今後の雨の見通しは?
この20日間(8月2日~21日)の合計降水量を見ると、日本海側を中心に平年より多くなっている地域がある一方、太平洋側ではほとんど雨の降っていない地域があり、両極端となっています。このあとは西日本から東日本を中心に晴れる日が多くなるため、雨の少ない地域では農作物や家畜の水の管理にご注意ください。
●平年の6倍を超える大雨の所も
この20日間(8月2日~21日)の降水量の合計を見ると、日本海側を中心に平年の6倍以上の大雨になった地域がある一方、太平洋側では平年の10分の1にも満たない所があるなど、地域によって両極端になっています。
例えば8月6日~12日にかけては、前線が西日本から東日本の日本海側を中心に停滞し、活発な雨雲がかかり続け、線状降水帯が発生した地域もありました。特に10日~11日にかけては熊本県で大雨特別警報が発表されるなど、記録的な大雨となった所もありました。福岡県や熊本県、鹿児島県では1日で400ミリ~500ミリの雨が降った地域もありました。これによって土砂災害や川の氾濫、浸水害などが発生した地域もあり、大きな被害をもたらしました。
●20日は秋田県や青森県で大雨に
20日には前線が北海道道南付近から東北北部付近に停滞し、秋田県仙北市や青森県十和田市を中心に雨が強まり、1日余りで200ミリを超える大雨となった所もありました。これによって土砂災害や川の氾濫浸水害などが発生した地域もあり、大きな被害をもたらしました。
また、昨日21日に発生した台風12号によって鹿児島県では平年の8月1月分以上の雨が降り、16日には局地的な前線によって静岡県の浜松市では、わずか6時間で8月ひと月の2倍以上の大雨となりました。他にも大気の状態が不安定による局地的な雨や雷雨によって、短い時間に100ミリ前後の雨の降った所もありました。
●この先の天気は?
その一方、太平洋側の地域では降水量が平年を下回る少雨となっています。特に近畿から東海付近では平年の20%未満の地域が多く、愛知県豊橋市7%(5.0ミリ)、三重県津市白山6%(8.0ミリ)、東京都八王子市7%(8.0ミリ)などとなっています。
この先も西日本から東日本では高気圧に覆われて晴れる日が多くなるでしょう。東京や名古屋、福岡、那覇では傘マークがついている日もありますが、長い時間降る雨ではなく、一時的な雨になる見込みで、雨の少ない地域を潤すほどではなさそうです。農作物や家畜の水の管理にご注意ください。北日本では低気圧や前線が2~3日の短い間隔で通過するため、晴れは長続きせず短い間隔で雨が降るでしょう。低気圧や前線が通過する時は大雨になることもあるため、最新の情報を確認してください。