今日11日~明日12日は京阪神などの都市部も浸水・冠水のおそれ 大雨災害に警戒を
今日11日から明日12日にかけて、近畿地方では断続的に雨が降るでしょう。局地的にカミナリや突風を伴い、京阪神などの都市部でも、道路が冠水するほどの降り方になるおそれがあります。土砂災害や低い土地の浸水、道路の冠水、川の増水や氾濫に警戒・注意してください。その後、13日(水)からのお盆期間は日差しの戻る所が多いですが、安定して晴れる日は少ないでしょう。
●今日11日 まるで梅雨末期 京阪神の都市部でも激しい雨
日本付近は、梅雨末期のような気圧配置となっています。今日11日・山の日は、日本海沿岸に停滞する前線や、前線の上を進む低気圧に向かって暖かく湿った空気が流れ込み、近畿地方では大気の非常に不安定な状態が続く見込みです。
このあとも断続的に雨が降り、沿岸部を中心に南よりの風が強まるでしょう。局地的にカミナリを伴って、バケツの水をひっくり返したような激しい雨の降るおそれがあります。京阪神などの都市部でも、道路が川のようになったり、周囲よりも低くなっているアンダーパスでは冠水したりする可能性があります。また、和歌山県では、午前中は車の運転が危険になるほどの、非常に激しい雨が降るおそれもあります。
土砂災害や低い土地の浸水、道路の冠水、川の増水や氾濫に警戒・注意するとともに、強風や落雷、竜巻などの激しい突風にも注意が必要です。
●大雨が発生 近づいてはいけない場所
実際に大雨が発生したら、適切な対応ができるよう、事前に確認しておくことが大切です。安全を確保するために以下の点に注意してください。
① 河川や用水路には近づかないでください。普段は流れの遅い河川や用水路でも、大雨によって水かさが増したり、流れが速くなったりします。増水した用水路は道路との境目が分からなくなっていて、足を取られるおそれがあります。
② 運転の際は、アンダーパスなど低い道路は避けるようにしてください。低い道路には雨水が流れ込みやすいため、すぐに冠水してしまうおそれがあります。車が水没して故障したり、水圧によって、ドアが開かなくなったりして、車内に取り残されると、非常に危険です。無理をして通らず迂回するなどの対応をとってください。
③ 山などの急な斜面はいつ崩れるか分からないため、決して近づかず、斜面とは反対側に避難するようにしてください。土砂災害警戒情報や大雨警報の危険度分布を細かく確認して、状況を常に把握するようにしましょう。
④ 地下は浸水するおそれがあるため、雨漏りなど異変を感じたら地上に移動するようにしてください。地下では、危険を察知することが遅れてしまいがちです。こまめに気象情報を確認し、速やかに地上に移動できるようにしておきましょう。
⑤ 上流にダムのある河川の近くに住んでいる場合は、ダムの水位情報を確認するようにしましょう。大雨が長時間にわたって降り続くと、ダムは決壊を防ぐために放流を始める場合があります。
●お盆の天気 晴れていても夕立に注意 体にこたえる蒸し暑さ続く
12日(火)の近畿地方は引き続き雨が降ったりやんだりで、カミナリを伴って激しく降る所があるでしょう。
13日(水)以降は、日差しの戻る所が多くなる見込みです。ただ、安定して晴れる日は少なく、午後を中心にあちらこちらで雨や雷雨になるでしょう。山や川のレジャーを計画されている方も多いと思いますが、夕立など、晴れていても天気の急変には注意が必要です。
気温は平年並みの日が多いものの、湿度が高く、体にこたえる蒸し暑さが続く見込みです。例年、梅雨明けの直後とお盆休みの直後は熱中症にかかる方が急増します。熱中症などで体調を崩さないよう、お盆期間もなるべく規則正しい生活を心がけましょう。