明日5日(火)は、関東で40℃以上の酷暑日(※)が続出の恐れがあります。これまでに40℃以上を1日で観測した地点数の最多は6地点でしたが、それを更新する可能性もあります。経験したことない猛烈な暑さになるため、最大限の暑さ対策をして、ご自身やご家族の安全を確保してください。

●関東では40℃以上を複数地点で予想

明日5日も、九州から関東甲信にかけて厳しい暑さが続くでしょう。そのなか関東地方では、これまでに経験したことないような酷暑になる恐れがあります。予想最高気温は、東京都心37℃、横浜36℃、千葉35℃、さいたま39℃、前橋40℃、宇都宮38℃、水戸38℃です。他にも埼玉県の熊谷40℃、秩父39℃などを予想しています。これまでの1日に40℃以上の猛暑日(※)地点の最多は2022年7月1日と2024年7月29日の6地点でしたが、それを関東地方だけで上回る可能性があります。

関東で、これほどまでに気温が上がる主な理由は、(1)関東の上空には平年を5℃以上、上回るような強い暖気がある。(2)関東の南に中心を持つ高気圧の縁をまわって西寄りの風が吹き、南アルプスなどの山を越えて、さらに気温が上昇し暑い空気が流れ込むフェーン現象が起きる。(3)北日本を通過する低気圧や前線に向かって暖気が流れ込みが強まる。(4)晴れて強い日差しが照り付ける。など複数の原因が重なることにより、今まで以上に気温が上がる見込みです。

そのため関東では、これまでに経験したことないような酷暑となるため、外での活動は控え、エアコンの効いた涼しい室内で過ごすようにしましょう。外の気温が高いため、これまでのエアコンの設定温度では室温が下がりきらない可能性もあります。室温を確認しつつ、こまめな水分補給を心がけてください。

※「酷暑日」は日本気象協会独自でつけた名称であり、気象庁が定義しているものではありません。

●熱中症の応急処置

熱中症は、できるだけ予防したいものですが、万が一、症状が疑われる場合は、次のような応急処置が必要です。

まずは、涼しい場所へ移動しましょう。冷房の効いた部屋や、屋外では風通しのよい日陰で、できるだけ早く、体を冷やしてください。
衣服を緩めて、体から熱を逃がしましょう。体温を下げるためには、冷やした水のペットボトル、氷枕などを使って、両側の首筋や、わきの下、足の付け根を冷やすと効果的に体温を下げることができます。
水分と塩分を補給しましょう。冷たい水を、自分で持って飲んでもらうと、体にこもった熱を奪うだけでなく、水分補給もできます。また、経口補水液やスポーツドリンクを飲めば、汗で失われた塩分も適切に補えます。
ただ、吐き気を訴えたり、意識がなかったりするなど、自分で水分を摂ることができない場合は、口から水分を補給するのは禁物です。すぐに病院へ運んでください。

情報提供元: tenki.jp日直予報士