日本列島の近くには2つの台風(台風3号、台風4号)が発生中です。台風4号は週明けに沖縄に接近し、高波や暴風、大雨になる恐れがあります。最新の台風情報を確認し、台風に備えてください。

●台風4号は週明けにも沖縄に接近

今日5日(土)の午前3時に台風4号(ダナス)が南シナ海で発生しました。中心気圧は996hPa、中心付近の最大風速は18m/s、最大瞬間風速は25m/sとなっています。このあと台風は台湾海峡付近を通過し、週明けの8日(火)には先島諸島(石垣島や西表島等)に接近する見込みです。

海上では波が高まり、暴風や大雨になる恐れもあります。台風への備えはこの土日に済ませるようにしましょう。

その後は速度を落とし、ゆっくり(時速9キロ以下)と北上するため、特に高波の影響が長く続く可能性があります。また、予報円が大きいことから進路がまだ定まっていません。最新の台風情報を確認して、備えを進めてください。

●台風3号は日本の東を北上

台風3号(ムーン)は、5日(土)午前3時現在、日本の東を北にゆっくりと進んでいます。このあと一旦、東に進みますが、再び北に進路を変えて北上する見込みです。日本に近づくことはなく9日(水)には日本の東で温帯低気圧に変わる予想です。

陸地からは遠いため、直接的な影響はなさそうです。ただ、海上ではうねりを伴った波が東日本から北日本の太平洋側に影響が出る可能性があります。海開きをしている海水浴場もありますので、情報を確認しましょう。

●台風が近づく前の対策 高波や高潮に備えて

沿岸部では、台風による高波や高潮の恐れがありますので、次の3つのことに注意しながら、備えることが必要です。

1つめは、何より、高波や高潮の恐れがある海岸周辺には、近づかないようにしましょう。海や船の様子が心配でも、見に行くのは、絶対に止めてください。

2つめは、大潮の時期や満潮時刻を確認しておきましょう。台風による高波や高潮が、満潮時刻と重なると、海岸周辺の道路の冠水や浸水など、被害が大きくなる恐れがあります。

3つめは、安全に行動できるうちに、避難(移動)しましょう。波しぶきが護岸設備を越えて、海沿いの道路に押し寄せると、冠水して通行が危険になる恐れがあります。通行止めや速度規制などの交通情報は、こまめに確認して、早めに避難してください。

情報提供元: tenki.jp日直予報士