明日23日は東北・北陸・近畿・中国で警報級の大雨の恐れ 関東は猛暑に注意
明日23日は雨の降る所が多く、東北・北陸・近畿・中国地方では警報級の大雨の恐れがあります。土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水などに警戒してください。気温の上がる関東では熱中症に注意してください。
●明日23日は梅雨空で警報級の大雨の所も
明日23日(月)は、梅雨前線が九州北部から本州の日本海側に延びる見込みです。そのため、九州から東北の広い範囲で雨が降り、雷を伴って激しい雨が降る所もあるでしょう。
前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込み、大気の状態は不安定になりそうです。前線に近い地域では雨雲や雷雲が発達する見通しで、東北や北陸、近畿、中国地方では警報級の大雨になる恐れもあります。土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水などにも警戒が必要です。
前線から離れている沖縄や関東甲信、北海道は晴れますが、関東甲信では山沿いを中心に午後は急な雨や雷雨に注意が必要です。
●関東や沖縄では猛暑続く 熱中症に警戒
明日23日(月)は雨が降るため、猛暑は少し収まる所が多いでしょう。九州から北海道のほどんどで、30℃に届かない予想です。それでも28℃前後の所が多く、湿度も高いため蒸し暑くなるでしょう。湿度が高いと熱中症のリスクは高まります。こまめに水分を取るなど、暑さ対策はしっかりしてお過ごしください。
晴れる沖縄と関東では気温が上がる見込みです。予想最高気温は、東京都心と那覇では33℃で関東の内陸では35℃に迫る所もあるでしょう。昼間の暑い時間帯は屋外での運動や作業は避け、室内ではエアコンを積極的に使用するようにしましょう。
●大雨が発生 とるべき対応は
実際に大雨が発生したら、適切な対応ができるよう、事前に確認しておくことが大切です。安全を確保するために以下の点に注意してください。
① 河川や用水路には近づかないでください。普段は流れの遅い河川や用水路でも、大雨によって水かさが増したり、流れが速くなったりします。増水した用水路は道路との境目が分からなくなっていて、足を取られるおそれがあります。
② 運転の際は、アンダーパスなど低い道路は避けるようにしてください。低い道路には雨水が流れ込みやすいため、すぐに冠水してしまうおそれがあります。車が水没して故障したり、水圧によって、ドアが開かなくなったりして、車内に取り残されると、非常に危険です。無理をして通らず迂回するなどの対応をとってください。
③ 山などの急な斜面はいつ崩れるか分からないため、決して近づかず、斜面とは反対側に避難するようにしてください。土砂災害警戒情報や大雨警報の危険度分布を細かく確認して、状況を常に把握するようにしましょう。
④ 地下は浸水するおそれがあるため、雨漏りなど異変を感じたら地上に移動するようにしてください。地下では、危険を察知することが遅れてしまいがちです。こまめに気象情報を確認し、速やかに地上に移動できるようにしておきましょう。
⑤ 上流にダムのある河川の近くに住んでいる場合は、ダムの水位情報を確認するようにしましょう。大雨が長時間にわたって降り続くと、ダムは決壊を防ぐために放流を始める場合があります。