関東は、週末は最高気温が20℃くらいまで上がり、4月並みの陽気となるでしょう。花粉が大量に飛ぶため万全の対策が必要です。一方、3月4日(火)ごろは真冬の寒さが戻るでしょう。内陸を中心に雪が降り、都心でも雪の可能性があります。

●週末 最高気温は20℃予想で4月並み 花粉の飛散が本格化

今週末は日本付近に南から暖かい空気が流れ込み、関東は各地で気温が上がる見通しです。最高気温は明日28日(金)は17℃前後。明後日3月1日(土)と2日(日)は、関東北部も含めて20℃くらいまで上がり、4月中旬から下旬ごろの気温となるでしょう。日差しが暖かく、日中はコートを脱いでちょうどよいくらいの陽気となりそうです。北部山沿いで積雪の多くなっている地域では、なだれや屋根からの落雪に注意してください。
最低気温は平年より高めですが、それでも朝は内陸を中心に0℃近くまで冷え、日中との気温差が大きくなるため、服装で上手に調節し、体調を崩さないようお気をつけください。

また、気温の上昇に伴い、花粉の飛ぶ量が多くなります。スギ花粉の飛散はピークを迎えつつあり、明日28日(金)は「多い」予想。明後日3月1日(土)と2日(日)は、各地で「非常に多い」予想です。マスクやメガネなどで万全の対策が必要です。
なお、3日(月)以降は雨の日が続くため、花粉の飛散は少ない予想です。

●3月4日(火) 南岸低気圧で都心も雪か 最高気温は4℃予想

来週前半は本州付近に前線が停滞し、前線上の低気圧が本州の南岸付近を進み、関東に近づく予想です。関東の上空1500メートル付近には、南岸低気圧の通過時に雪となる可能性のあるマイナス3℃以下の寒気が流れ込む予想です。
3日(月)は山沿いを中心に雪となり、夜から4日(火)の午前にかけては、関東北部の平地や内陸でも、雨から雪に変わるでしょう。平地を含む関東北部や、秩父、多摩、箱根周辺などではまとまった量の雪となる可能性もあります。また、東京都心でも雪となって、朝の通勤通学に影響の出る可能性もあります。

また、4日(火)は日中でも気温が5℃にも届かない所が多く、真冬の寒さが戻るでしょう。東京都心の最高気温は4℃の予想で、週末から気温が急降下しそうです。万全の寒さ対策が必要です。

雪の降る範囲や雪の量は、まだ予想に幅があるため、最新の気象情報を確認するようにしてください。

●その先も雪への備えを

7日(金)は各地で日差しが戻る見込みですが、8日(土)から9日(日)にかけては、南部を中心に、また雪や雨が予想されます。
今日27日(木)、気象庁が発表した最新の1か月予報によりますと、日本付近で冬型の気圧配置は長続きしないため、関東甲信では前線や低気圧の影響を受け、向こう1か月の降水量は「平年並みか多い」予想となっています。この先、春の訪れを思わせる陽気の日もありますが、まだ寒の戻りがあり、雪が降る可能性もあります。油断することなく、雪や寒さへの対策を続けてください。

情報提供元: tenki.jp日直予報士