今夜も天体ショーが続きます。午後9時頃の東の空では月と木星が共演。明け方の部分月食を見逃してしまった方も、夜に天体観測を楽しむことができそうです。

●満月と木星が接近

29日の朝は部分月食が起こりましたが、きょうは夜も空から目が離せません。

今夜は、昨夜よりも月と木星が接近します。月の満月時刻は明け方に迎えましたが、午後9時頃になると、東の空に浮かぶ満月の右に木星が並びます。

木星が特に明るい時期となっていて、満月に負けないくらいの存在感を放ちそうです。

●木星は見頃へ

木星は11月3日頃に「衝(しょう)」を迎えます。「衝」とは、木星などの外惑星が、地球を挟んで太陽と一直線なる瞬間のことです。衝の頃の惑星は地球との距離が近く、見かけの大きさが大きくなっているなどの理由で特に明るく見えます。

この時期は、木星がちょうど日の入り頃に東の空から昇って、日の出の頃に西の空に沈むため、一晩中観測が可能です。

国立天文台によると、見頃を迎えた木星はマイナス3等程度の明るさで輝くとのことで、夜空の中で特に目立ちそうです。

●広範囲で観測のチャンス

29日の夜は全国の広い範囲で晴れる見込みで、満月と木星の共演を楽しめる所が多くなりそうです。

ただ、日の入り後は気温が急に下がって、夜は内陸を中心に冷え込みます。屋外で観測する際は、特に暖かくした方が良さそうです。

情報提供元: tenki.jp日直予報士