今週末は「月」に注目してみてください。27日(金)は「十三夜」で、中秋の名月(十五夜)に並ぶ名月です。29日(日)は「部分月食」が起こります。各地の気になる天気は?

●27日(金)は「十三夜」

10月27日(金)は、旧暦だと9月13日です。昔から、日本では旧暦9月13日の月を「十三夜」として眺める風習があります。

「十三夜」は、中秋の名月(十五夜)に並ぶ名月です。十五夜は里芋を供えることから「芋名月」と呼ばれますが、十三夜は栗や枝豆を供えることから「栗名月」や「豆名月」とも呼ばれています。中秋の名月とあわせて「二夜(ふたよ)の月」とも呼ばれる名月を、ぜひ眺めてみてください。

●29日(日)は「部分月食」

10月29日(日)5時24分に満月を迎えます。
この日の明け方には「部分月食」が起こり、部分食の始まりから終わりまでをほぼ日本全国で見ることができます。(小笠原諸島などでは、月が欠けたまま沈む「月入帯食(げつにゅうたいしょく)」となります。)

月食は、月が地球の影に入ることによって起こります。今回起こるのは、地球の影(本影)によって月の一部が隠される「部分月食」です。今回の月食では、月の直径の12.8パーセントまでしか地球の影に入り込まず、あまり大きくは欠けません。

国立天文台によりますと、部分食が始まる(月が欠け始める)のは4時34分頃です。月は徐々に地球の影に入り込み、5時14分頃に月が最も欠けます(食の最大)。その後、月は徐々に地球の影から抜け出し、5時53分頃に部分食が終わります。

部分食が終わって間もなく、月の入りとなります。部分食の終わり頃には月の高度が低くなりますので、西の空が開けた場所で観察するとよいでしょう。

●各地の天気は?

27日(金)の夜は、北海道や東北、北陸から山陰は雲が多く、所々で雨が降るでしょう。日本海側を中心に雷を伴う所がありそうです。関東は晴れる所が多く、お月見ができるチャンスです。東海や近畿、四国も雲が広がりやすく、雨の降る所があるでしょう。ただ、雲の切れ間もあり、雲の隙間から見られる可能性があります。九州や沖縄はおおむね晴れて、お月見できそうです。

29日(日)の明け方は、北海道は雲が広がりやすいでしょう。東北の日本海側や北陸も雲が多い見込みです。東北の太平洋側、関東から九州、沖縄はおおむね晴れるでしょう。部分月食を見られるチャンスです。

夜間は各地とも冷え込みますので、しっかりと寒さ対策をして観察してください。

なお、この予想は26日(木)午前に作成しています。先の予想ほど変わる可能性がありますので、最新の天気予報を確認してください。

情報提供元: tenki.jp日直予報士