この先1週間は、南岸低気圧が次々と通過。目先、要注意なのが10日(金)~11日(土)。関東など太平洋側も雪で、内陸中心に大雪のおそれ。東京都心など平地でも、雪が積もる可能性あり。また、来週は降れば雪の目安の寒気が八丈島付近まで南下し、日本海側で再び大雪のおそれ。2月も一時的に強烈寒気が南下するため、今後の動向に注意が必要です。

●次々と南岸低気圧が通過 来週は強烈寒気襲来か

2月は冬型の気圧配置は続かなくなりますが、その隙をついて低気圧が次々と東進。この先1週間は、南岸低気圧が10日(金)~11日(土)と、12日(日)~13日(月)にかけて本州の南岸を東へ進む見込みです。

上空1500メートル付近の寒気(降れば平地で雪の目安)の寒気は、9日(木)に関東北部あたりまで南下。関東で雪の目安マイナス3℃が都心など南部にかかる見込みです。また、来週は更に強い寒気が南下。13日(月)に南岸低気圧が東の海上にぬけた後、冬型が強まり、平地で雪の目安の寒気が八丈島付近までグッと南下する見込みです。

●10日(金) 関東は平地も雪で厳寒

目先、要注意なのが10日(金)~11日(土)。南岸低気圧の影響で、関東など太平洋側も雪で、都心など平地でも積もるおそれがあるため注意が必要です。

現時点では、10日(金)は寒気が残っているところに、西から南岸低気圧が東進してくる見込みです。西日本は10日(金)未明から雨で、山沿いでは雪となるでしょう。関東は、この南岸低気圧が進んでくる前から先行して降水がある見込みです。関東の平地で雪の目安となる、上空1500メートル付近でマイナス3℃がかかるところに、東海沖で異なった風と風がぶつかり雪雲や雨雲が発生。東京都心など平地でも、朝の降り出しから雪となる可能性があります。

関東甲信は、内陸部を中心に10日(金)はほぼ一日雪の見込みです。ピークは10日(金)昼頃~夕方で、夜にかけて山梨県を中心に山沿いは30㎝前後の降雪となりそうです。都心でも日中で1㎝程度の積雪になる可能性があります。低気圧が近づく夜は、暖気が入るため、関東の平野部は沿岸部から雨に変わる見込みです。雨で都心の雪も解けそうですが、11日(土)朝は路面の凍結などに注意が必要です。

また、気温も上がらず、10日(金)の東京都心は最高気温が4℃予想。沿岸部を中心に風も強まるため、体感温度は氷点下並み。凍える寒さとなりそうです。防寒対策は万全に行いましょう。

関東の雪予想は難しく、上空の気温が0.5℃低くなるだけでも、雨予想が雪予想にガラッと変わります。最新の情報をこまめに確認して下さい。

●来週 強烈寒気襲来

来週、13日(月)は再び南岸低気圧が東進。この低気圧が通り過ぎたあと、日本付近は冬型の気圧配置が強まり、強い寒気が流れ込みます。降れば雪の目安の寒気(上空1500メートル付近でマイナス6℃以下)は、八丈島付近まですっぽりと覆う見込みです。

日本海側は再び大雪となり、近畿や東海など太平洋側にも雪雲が流れ込むおそれがあります。

2月も一時的に冬型が強まり、強烈寒気が流れ込む予想です。大雪への備えは、まだ必要となるため、最新の気象情報をこまめに確認して下さい。

情報提供元: tenki.jp日直予報士