台風25号 沖縄の南に 沖縄や奄美は高波に注意 偏西風が蛇行し日本付近に寒気流入
台風25号は、きょう12日午前9時、沖縄の南を進んでいます。沖縄や奄美は高波に注意が必要です。台風25号の間接的な影響で、偏西風が蛇行するでしょう。日本付近には寒気が流れ込みやすくなります。
●台風25号 沖縄の南~フィリピンの東を進む
きのう11日午後9時、フィリピンの東で台風25号が発生しました。台風25号は、きょう12日午前9時、沖縄の南を、北東へ時速25キロで進んでいます。中心の気圧は1000hPa、中心付近の最大風速は20メートルです。今後も、東よりに進路をとり、発達することなく、フィリピンの東を進むでしょう。14日午前9時までに、熱帯低気圧に変わる予想です。
●沖縄・奄美 高波に注意
先島諸島では、海はしけており、沖縄本島地方や奄美も波が高くなっています。奄美はきょう12日昼頃まで、沖縄は少なくともあす13日まで高波に注意が必要です。先島諸島では、うねりを伴うでしょう。
●台風25号 チベット付近の高気圧を強める 偏西風が蛇行し日本に寒気流入
台風25号は、日本に間接的な影響を及ぼす可能性があります。
一番上の図は、旅客機が飛行する高さの大気の状態を示しています。
台風25号が進む沖縄の南からフィリピンの東では、青色のエリアで、上昇気流になっています。この青色のエリアから大気の流れを示す矢印が外側を向いており、チベット付近で大気の流れが集まっています。大気が集まっているチベット付近は、オレンジ色のエリアで、下降気流になっています。これは、台風25号は、チベット付近の高気圧を強める一つの原因ともいえます。
今後、チベット高気圧は勢力を強め、偏西風が蛇行するでしょう。日本付近では偏西風が南へ下がり、寒気が流れ込みやすくなります。
さしあたり14日から15日頃は、日本付近は冬型の気圧配置になり、西回りで強い寒気が流れ込むでしょう。北海道から中国地方の日本海側を中心に雪が降る見込みです。北海道や東北の日本海側、北陸を中心に大荒れや大しけの恐れがあり、大雪の可能性もあります。
クリスマスや年末年始にかけても、日本付近には寒気が、強弱を繰り返しながら、流れ込みやすい状態が続くことが考えられます。