まだ残暑あり 九州などこの時期としてはかなりの高温続く 10月も台風シーズン
10月に入っても、九州や中国地方、四国では、最高気温が30℃くらいの日が、1週間程度、またはそれ以上続く所がある見込みです。台風シーズンは、10月も続くでしょう。
●台風16号 10月1日頃に伊豆諸島に接近する恐れ
台風16号は、29日にかけて日本の南を北上し、30日以降は次第に進路を北東へ変えるでしょう。10月1日頃に、伊豆諸島にかなり接近する恐れがあります。その後、台風は日本の東を、北東へ進み、3日までに温帯低気圧に変わるでしょう。
台風16号の北上に伴って、南西諸島では29日から30日にかけて、小笠原諸島では30日から10月1日頃にかけて、うねりを伴って大しけになる所があるでしょう。九州から北海道の太平洋側では、30日から10月2日頃にかけて、うねりを伴って大しけになる所がある見込みです。高波に警戒してください。
伊豆諸島や関東地方沿岸では、10月1日頃に暴風となる所がありますので、暴風にも警戒が必要です。台風の進路等によっては、東海や東北の太平洋側でも暴風になる可能性があります。
10月1日頃は、伊豆諸島を中心に大荒れになり、東海や関東、東北の太平洋側でも大雨の恐れがあります。土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒・注意してください。
●10月に入っても残暑 九州・中国地方・四国では30℃くらいの日続く
10月に入ると、次第に大陸から九州の西で、高気圧の勢力が強まる見込みです。10月の上旬(1日~10日)は、九州から関東付近にかけて、南から暖かい空気に覆われやすいでしょう。九州から関東では、日差しが届く日が続き、最高気温は、平年より高くなる日が多い見込みです。30℃くらいと、この時期としては、かなりの高温になる日もあるでしょう。特に、九州や中国地方、四国では、30℃くらいになる日が、1週間程度、またはそれ以上続く所もある予想です。
一方、東北や北海道では、10月に入ってからも、最高気温が東北で25℃を超え、北海道では20℃を超える所があり、この時期としては高めですが、10月6日頃から、この時期らしい気温になるでしょう。
●今年は台風シーズン長引く可能性あり
上のグラフは、月別の台風発生数の平年値です。平年では、8月と9月がピークで、10月になると、台風シーズンは過ぎる頃です。
ただ、今年は、10月上旬にかけても、フィリピンの東からマリアナ近海の対流活動は、やや活発でしょう。この海域では、熱帯低気圧や台風が発生しやすい状態が続きます。
上の図は、月別の台風平均進路です。平年では、10月になると、台風の発生する位置が、8月や9月に比べると南になり、本州に近づく前に、東へ進路をとる傾向があります。
ところが、今年は、今後発生する台風は、平年より北よりの海域で発生しやすいでしょう。今後、台風が発生すると、10月中旬を中心に、日本付近まで北上しやすいことも考えられます。今年は台風シーズンが長引く可能性もあります。