気象庁は14日、10月の世界の月平均気温を発表しました。2016年の10月は平年と比べると、0.29度高くなり、2014年、2015年に次ぎ、過去3番目に高い値となりました。


●観測開始以来、3番目に高い値に


2016年の10月の月平均気温は、平年(1981~2010年)を0.29度上回りました。この+0.29度は1891年の統計開始以来、2014年、2015年に次いで、3番目に高い値です。

これまでに平年よりも高くなった年の1~5位はこちらです。

① 2015年        +0.53度

② 2014年        +0.34度

③ 2016年        +0.29度

④ 2003年        +0.24度

⑤ 2006年        +0.23度


●世界平均気温 2016年は過去最高に?


下の図は世界気象機関が発表した2015年までの世界平均気温のグラフです。

赤い棒は、エルニーニョ現象が発生した年です。2015年や2009年、2002年などはエルニーニョ現象が発生し、平均気温が高くなったことがわかります。(日本ではエルニーニョ現象が発生した年は、夏場冷夏になることで知られていますが、世界規模でみると、気温が高くなる傾向にあります。)

今年の春まで、2年ほどエルニーニョ現象が続いたこともあり、世界気象機関(WMO)は2016年の世界平均気温は2015年の最高記録を破って過去最高になるだろうと発表しました。

情報提供元: tenki.jp日直予報士