【G大阪】初瀬亮が先発で〝再デビュー〟「ここから怒濤の追い上げを」と巻き返し宣言
<明治安田J1:G大阪3-2横浜FC>◇23日◇第27節◇パナスタ
今夏ガンバ大阪に加入したDF初瀬亮(28)が、7シーズンぶりの“復帰戦”で成長した姿を披露した。
左サイドバックで先発すると、前半5分にはFW宇佐美貴史のヒールパスを受けてクロスを供給。積極的なボール運びや、中央に入って連係でチャンスをつくるなど変化を与えた。CKのキッカーを務め、ロングスローも狙うなど、チームに新たな空気を吹き込んだ背番号21は「何よりも戦う気持ちだと挑んだし、きれい事はいらないと思っていた。勝つことができて良かった」と“再デビュー”の舞台での勝利に胸を張った。
試合前だけでなく、前半17分に左CKを蹴る際には、ゴール裏のサポーターから割れんばかりの「初声コール」を受けた。これには「本当に家に帰ってきたよう」と、歓迎を喜んだ。
「元気よく、明るく、もう1度強いガンバを取り戻したい」と話すサイドバックは、この勝利をきっかけに、G大阪を引き上げていくことを約束した。「勝って修正していけるのが強いチーム。ホームで勝ったからこそ勢いはあると思うから、ここから怒濤(どとう)の追い上げをしたい」。昨季まで所属したヴィッセル神戸では、リーグ連覇などタイトル獲得に貢献。勝利のメンタリティーを知る男が、今季苦戦を強いられているチームを変えていく。【永田淳】