沖縄尚学対日大三 8回途中、末吉にボールを渡し降板する沖縄尚学・新垣有(撮影・藤尾明華)

<全国高校野球選手権:沖縄尚学3-1日大三>◇23日◇決勝

夏の甲子園大会は決勝戦。沖縄尚学(沖縄)が日大三(西東京)を3-1で破り夏の甲子園で初優勝した。沖縄県勢の優勝は10年の興南以来15年ぶり。日大三は14年ぶりの優勝を逃した。

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沖縄尚学の2年生コンビ、末吉良丞と新垣有絃が優勝の原動力になった。48年の学制改革後、3年生が投げないで優勝したチームは48年小倉、50年松山東、57年広島商、63年明星、65年三池工、94年佐賀商、13年前橋育英の7チームあったが、たとえば94年佐賀商は峯謙介が1人で6完投。13年前橋育英の投球回数は高橋光成が50回、喜多川省吾が5回で、コンビというよりは軸1人だった。2年生以下の投手だけを複数使い、ともに10回以上を投げたVは初めてになる。

2人の奪三振数は末吉39個、新垣有24個の計63個。優勝校以外も含め、チーム大会63奪三振は史上9位と歴代10傑入りした。チーム奪三振率は10・13、防御率は0・96。74年の金属バット採用後、奪三振率10以上、防御率0点台の両方をマークした優勝校は12年大阪桐蔭(藤浪晋太郎、沢田圭佑=ともに3年)の奪三振率10・8、防御率0・80に次ぎ2チーム目の高水準だった。【織田健途】

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【甲子園データ】沖縄尚学、2年生以下の投手だけで全投手が10回以上を投げたVは初