【西武】母校沖縄尚学Vで与座海人が高橋光成&今井達也から受けた第一声は 後輩の活躍に興奮&感動
西武の与座海人投手(29)は23日、ZOZOマリンでチームメートの高橋光成投手(28)と今井達也投手(27)の2人からまさかのひと言を浴びた。
「ようこそ!!って言われました。ハハハハハ」
実にうれしそうに笑う。母校の沖縄尚学がこの日、夏の甲子園で初優勝した。高橋は前橋育英(群馬)で、今井は作新学院(栃木)でそれぞれ甲子園優勝投手になっている。あっち側の世界へ-。ハハハハハと笑う与座の方を、高橋と今井が笑って見ている。
会う人会う人に祝福され、練習前の投手陣ミーティングでは豊田投手コーチに促され、あいさつもした。
卒業から10年以上がたつけれど大事な母校だ。「いやほんと、感動しました」と情感たっぷりに話す。
「なんかもう、みんながキラキラしてたっす。毎年応援させてもらってるんですけど、尚学もベスト4以上行ったことがなかったので、ここまで勝ち上がってる姿は、こんなにも誇らしく思うんだなって」
この日は試合開始からじっくり映像で見た。ネット上では「沖縄の道路から人がいなくなった」という情報も乱れ飛んだ。
その空気感を与座は「分かります、分かります」と興奮する。「電気水道ガス以外のサービスの低下が、って(SNSに)書いてありましたね」と笑う。愛すべき沖縄の一体感。7月に那覇で凱旋(がいせん)登板した時も「本当にうれしかった」と感謝する。
高校時代は控え投手だった。「全員それぞれに役割があるので。みんなの力で勝ってほしいです」と願っていた。大会中もずっと気にしていた。今季4勝目を挙げたオリックス戦の翌日が準々決勝の仙台育英戦で、競った試合終盤に自分たちの練習がスタート。「どうなりました?」と、こっそり甲子園中継をスマホでのぞく記者に尋ねた。
戦後80年の節目の年だからこそ思いもひとしお。「そういう意味でも大きな勝利だと思います」とかみしめる。浦添市の実家上空をオスプレイが飛んでいたという故郷から巣立って、はや10年少々。「後輩たちに負けないように頑張ります」と意気込んで取材を終えると、また仲間たちの楽しそうな祝福が始まった。【金子真仁】