【柏】細谷真大が9番の仕事、スタメン8試合も6点目「途中からでも点を取れることを証明」
<明治安田J1:柏4-2>◇22日◇第27節◇第1日◇三協F柏
柏レイソルが本拠地で浦和レッズに4-2で大逆転勝ちし、暫定首位に浮上した。
前半に2点を先行されたが、FW瀬川祐輔(31)FW細谷真大(23)MF小西雄大(27)MF久保藤次郎(26)の得点で試合をひっくり返し、上位を争う浦和に今季2勝の「シーズンダブル」を達成。華麗なパスサッカーに高強度を組み合わせて強さを発揮した。
日本代表FW細谷が、試合を視察した森保一監督(56)が目の前で、貴重なチーム2点目を奪った。後半18分から投入された「エース」は1-2の後半38分、瀬川とのパス交換でゴール前まで進入すると、左足でゴールネットを揺らした。
「(パスを)出してもう1回受けに行くのは今シーズン意識していることなので、得点につながって良かった」
直前に絶好機を逃していた。「決まっていればベストだったけど、次のチャンスに備えました」。ストライカーらしく下を向かずにゴールに迫り、結果を残した。
悔しさをぶつけた。得意の1トップの先発の座は同じく東アジアE-1選手権に出場したFW垣田裕暉に譲る日々が続く。それでも「やり続けるしかない。まずはスタメンで出るところを目指してやっている。途中からでも点を取れることを証明しながらスタメンに備えたい」と愚直に今季6点目を奪った。
今季の先発は8試合にとどまるが、確かな存在感で首位争いをするチームに勢いを与える。後半に大逆転した勝利を「チーム全体の強さ」と表現し「前半から出ている人が体を張ってやることで自分たちが楽にプレーできる。前半出ている選手のおかげで自分たちは得点が取れている」と感謝した。
森保監督からも「マオは残り時間30分くらいだったと思いますけど、攻撃のギアを上げる部分では、起点になることと、ゴール前の脅威を相手に与えていた」と称賛された柏の9番。首位浮上に「まだ暫定なので明日どうなるか分からない」と気を引き締めつつ「こういう試合を勝ち切れた。前回の試合から反省できた」と少しだけ誇らしげに話した。【佐藤成】