DeNA対広島 2回裏DeNA1死二、三塁、左越え2点適時二塁打を放つ東(撮影・野上伸悟)

<DeNA7-4広島>◇20日◇横浜

“自援護”で白星をたぐり寄せた。DeNA東克樹投手(29)が渾身(こんしん)のスイングで2点をもぎ取った。2点を先制した直後の2回1死一、三塁で打席へ。セオリー通りのセーフティースクイズではなく、2球目に犠打の構えで揺さぶる。一走の京田はスタートを切る「偽装スクイズ」のような形で走者を進めると、続く3球目で左翼越えの2点適時二塁打。得点圏打率は今季5割と抜群の打撃センスを見せつけた。「投手が打てば球場の流れも変わる」と二塁ベース上で両手を掲げてガッツポーズした。

その後、2死一、二塁から林の右邪飛で三塁へのタッチアップに成功。好走塁でこの回打者一巡、一挙5点の猛攻に導いたが「駆け回りすぎました。バランスを整えることができずにマウンドに上がってしまった」と直後の3回から3イニング連続で失点を喫した。

本職の投球では「原点回帰」をテーマに臨んだ。きっかけは自ら願い出た「緊急ミーティング」だ。前回対戦の6日広島戦(横浜)で5回6失点と乱れ、大原チーフ投手コーチらに「ミーティングお願いします」と願い出た。コーチ、アナリストら総出で参加し「どういった投球をしていくべきなのかを考えた」と原点に立ち返った。

この日は5回8安打3失点。ハーラー単独トップ12勝目にも「心から喜ぶことはできない。こんなところでバテているようでは柱として良い投球ではない」と悔しがった。勝手なお反省。東が求める“エース道”はこんなもんじゃない。【小早川宗一郎】

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【DeNA】東克樹投手が“自援護”で白星たぐり寄せる 渾身のスイングで2点もぎ取る