バルセロナMFカサド、フェルミン・ロペスに移籍の可能性あり ともにスペイン代表、その理由は
バルセロナのスペイン代表カサド(21)とフェルミン・ロペス(22)の両MFに、移籍の可能性がある。スペイン紙マルカ電子版が20日、報じた。
今夏の移籍市場が閉まるまで2週間を切った中、バルセロナは依然としてサラリーキャップ(選手の契約年数に合わせて分割された移籍金、選手年俸などの限度額)の問題を抱えているため、複数クラブから強い関心を集めているカサドとフェルミンの去就が、不透明な状況にあるという。
両選手ともチームを離れる意思がないことを公にしているが、バルセロナは魅力的なオファーが届いた場合、どちらかの選手の移籍を受け入れる可能性があるとのこと。さらにこの移籍が実現した場合、バルセロナは新たな選手登録や補強が可能になるという。
同紙はまた、カサドが放出候補に挙がる理由の1つとして、バルセロナの中盤がオーバーブッキング状態であることを挙げている。オリオール・ロメウの退団は決定的だが、ペドリ、デ・ヨング、ガビ、ベルナルとダブルボランチのポジション争いをしなければならない。フェルミンも、ダニ・オルモ、フェラン・トーレス、ラフィーニャ、ラッシュフォードとの熾烈(しれつ)なレギュラー争いに挑む必要がある。
カサドは現在、イングランド・プレミアリーグのウエストハムとウルバーハンプトンに興味を持たれており、移籍金3000万ユーロ(約51億円)のオファーを提示される可能性がある。フェルミンの場合も同じような金額になる、と同紙は伝えている。
バルセロナは16日の今季リーグ開幕戦でマジョルカと対戦したが、カサドは出番なし。フェルミン・ロペスはスタメンだったが、ハーフタイムの交代で早々に退いた。次節のレバンテ戦は、そろってベンチスタートの可能性が高いと予想されている。(高橋智行通信員)