【浦和】スコルジャ監督、次節柏戦は「今季のカギとなる試合」上位直対“6ポイントゲーム”強調
浦和レッズのマチェイ・スコルジャ監督が20日、次節の柏レイソル戦(22日、三協F柏)について「今季のカギとなる試合」と位置付けた。
7位の浦和は首位京都サンガFCと勝ち点4差。大混戦の中、残り12試合へとリーグ戦は突入していく。上位進出、そして優勝争いに絡んでいくためにも3位の柏との直接対決は、アウェーとはいえ是が非でも勝ち点3を奪いにかかる一戦となる。
スコルジャ監督はメディア取材に応じ「上位同士の対戦は6ポイントゲームと、勝ち点6がかかっていると考えられる。そのうちアウェーはサンフレッチェ(広島)と次の柏戦で、それ以外のトップ7とはホームになる。金曜日の柏戦は今季でもカギとなる試合になる。選手たちも賢いので状況は理解している。私の方で何か特別なことをしてモチベーションを上げることはない。そしてこの3試合(天皇杯含め)なぜ勝てたのか、選手たちに思い出させてあげたい。まずハードワークがあって、走って戦ったからこそ勝てた。その基本のところを忘れないようにしてもらいたい。チームがこの時期にプレーするたびにパフォーマンスが上がっているのはうれしいことです」と話した。
クラブW杯明け初戦でFC東京にこそ屈したが、その後はリーグ戦4試合を3勝1分け。ただ前節の名古屋グランパス戦で先制点を決めたFW小森飛絢が相手との接触で負傷交代。復帰時期は不透明となっている。一方で負傷離脱していたMF渡辺凌磨がチーム練習に合流している。
「いくつかメディカル的な問題はあります。凌磨、もしくは小森のどちらかが柏戦に間に合えば、という希望を持ちながら準備しています」と回答。その小森の状況について問われると「少し答えづらい。1試合でも欠場すれば、私にとっては長期離脱になる。ただ最悪なら4~6週間と言われたけど、そこまで悪くない」と明かし、復帰まで長くはかからない見通しを示した。
小森は加入後の公式戦6試合5得点と能力の高さを実証しているだけに、浦和が優勝争いするためには欠かせない選手となっている。
柏は前節ファジアーノ岡山戦に1-2と敗れている。岡山の果敢なハイプレスが勝因となった。それを踏まえて「いい驚きを持った。岡山の前半は大きな刺激になった」と話し、強度の高いプレスはもちろん、「柏はそもそもビルドアップが得意。どのようにプレスをかいくぐるかの練習をしていると思う。いろんなシナリオに向けて準備している」。後半戦のカギとなる一戦での勝利へ、意欲をかきたてていた。