【阪神】玄人好みの熊谷敬宥 便利屋にとどまらないパフォーマンス 話題プレーの技術解説
<阪神-中日>◇20日◇京セラドーム大阪
阪神熊谷敬宥内野手(29)が乗っている。20日の中日の先発予定は左腕の大野雄大(36)。2試合連続スタメンの可能性もありそうだ。
19日に見せた玄人好みのファインプレーが話題になった。4回無死一塁。ベース付近に飛んだ打球をつかむと同時に右足の先でベースを軽く触り、一塁に送球して併殺を決めた。
ベースの位置は事前に目視しただけで、その瞬間は打球しか見ていない。手探りならぬ「足探り」でのノールックだった。
「ボールと(ベースタッチを)タイミングよくいけるなと思ったので。ボール捕るのはちょっと遅めにして。ボールを捕って、ベースを踏める位置だったので、そのままいった方が早いなと思いました」。そのままだとベースを空過するおそれがあったが、瞬時の判断で捕球体勢に入るのをやや遅らせて、ベースも踏めるタイミングに合わせたという。
中日ベンチは踏んでいないと見て、リクエストしたがリプレー映像でははっきりと足先でベースの側面をなぞっているのが確認された。
阪神の遊撃は小幡竜平(24)がレギュラーに近い位置にいる。貴重なユーティリティーとして試合終盤に出ていくことが多い熊谷だが、スタメン出場時の高いパフォーマンスも見逃せない。