【とっておきメモ】阪神井坪陽生が勝負の3年目に初安打 帰省時に父が感じた違い「大事な年だと…」
日刊スポーツ 2025年08月20日 11:00:06
<阪神5-4中日>◇19日◇京セラドーム大阪
今年の阪神井坪陽生外野手(20)は顔つきも取り組みも違った。
昨オフ、東京の実家に帰省した際、久しぶりに息子と再会した父英彦さん(57)は驚いた。「大事な年だというのが本人の中にある」と感じるほど、顔つきがりりしく映ったそうだ。たわいもない会話をしている中で、息子はふともらした。「周りの高卒の選手は3年目までに1軍を経験しているから」。入団前からこだわってきたプロ3年目だった。
年末年始も休むことなくジムに足を運ぶなど、毎日欠かさずに汗を流した。食事面や体調管理の意識も向上。心安らぐ実家に帰っても、脂質の多い食べ物は避けた。1軍初昇格の直前、息子は父にLINEで「合流します」と決意を込めた短文を送った。英彦さんは「チャンスをものにしてほしい」と願い、心配で手を震わせながらも中継を見守った。勝負の3年目はまだこれからだ。【阪神担当=塚本光】
情報提供元: 日刊スポーツ