ソフトバンク対くふうハヤテ 5回裏ソフトバンク無死三塁、今宮は左犠飛を放つ(2025年8月12日撮影)

チームの要が帰ってくる。ソフトバンク今宮健太内野手(34)が19日の西武戦(みずほペイペイドーム)から1軍復帰することが決まった。6月14日のDeNA戦で左脇腹を負傷したが、懸命なリハビリを経て約2カ月ぶりに昇格。ウエスタン・リーグでは遠征を含め6試合に出場し、完全復活を証明した。チームは2位の日本ハムに3ゲーム差をつけての首位。ベテランの帰還でリーグ連覇へさらに加速する。

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今宮が万全の準備を整えて1軍に復帰する。15~17日に行われた2軍の広島3連戦でも由宇遠征に同行。カード初戦の15日は「2番遊撃」でフル出場した。「まだタイミングが合ってないですね」と話していたバッティングでも、3戦目の17日は第3打席にきれいな左前打で出塁。遊撃守備に関しても「全然問題ないです」と軽快にこなした。復活を証明し、1軍首脳陣は19日の西武戦から今宮の昇格を決めた。

今宮は6月14日のDeNA戦でスイングした際に左脇腹を痛めて途中交代した。翌15日に出場選手登録を抹消されてリハビリに専念。負傷直後は「バットを振るのが嫌」と話していたが、トレーナーによる治療と地道な打撃練習で克服した。8月12日の2軍くふうハヤテ戦で実戦復帰すると、ウエスタン・リーグでは計6試合に出場し、17打数4安打、2打点、3四球。犠打と犠飛も1つずつ成功させ「1軍を想定した打席」を重ねていった。松山2軍監督は「体は全然問題ない。ケガの部分も回復できている」と話しており、今宮自身も「なんの問題もないです。あとは気持ち!」と胸を高ぶらせていた。

プロ16年目の頼もしいベテランが勝負の終盤戦に帰ってくる。ソフトバンクはシーズン残り35試合で首位。2位の日本ハムとは3ゲーム差が開いている。さらに今週末は敵地エスコンフィールドで日本ハムとの3連戦が控えており、優勝経験の豊富な今宮の復帰はチームに安心感を与える。通算1647試合に出場してきたチームの要。定位置の遊撃につけば、三塁と遊撃を両方こなして今季11本塁打を放っている野村勇内野手(28)の負担も軽減される。あらゆる面でポジティブな効果が期待できそうだ。

通算100本塁打まで残り1本、400犠打までは残り3犠打に迫る。ともに今季中の達成は射程圏内。100本塁打以上を放っての400犠打はプロ野球史上初の快挙になる。何より鉄壁の守備で勝利に貢献し続ける男。今宮の復帰でリーグ連覇をさらに加速させていく。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【ソフトバンク】今宮健太19日1軍復帰へ 左脇腹痛から再起、勝負の終盤戦にチームの要が帰還