【甲子園】「ヒヤマ」がV打!父が元阪神桧山氏ファンの東洋大姫路・白鳥翔哉真「両親も喜んでる」
<全国高校野球選手権:東洋大姫路3-2西日本短大付>◇17日◇3回戦◇甲子園
「ヒヤマ」の勢いが止まらない! 東洋大姫路が14年ぶりにベスト8に進出した。元阪神の桧山進次郎氏(56=日刊スポーツ評論家)が名前の由来となった白鳥翔哉真(ひやま)外野手(3年)が5回に決勝打。「気持ちで打った」と同校43年ぶりの夏3勝に導いた。
1-2の5回2死。3番高畑知季内野手(3年)が同点打を放ってなおも一、二塁。相手エース中野に代わった2球目、内角チェンジアップを中前にはじき返して勝ち越した。「高畑が粘り強く打ってくれたので勢いに乗るしかないと思った。向こうも背番号1だったので気持ちも集中力も高まった」と気合を見せた。
父一馬さん(49)が桧山氏の大ファンで名付けられた。白鳥が打席に入ると甲子園には「♪この一打にかけろ、気合で振り抜けよ-」と現役時の応援歌が流れる。自身も憧れの選手で、白鳥宛ての直筆サイン入り色紙やボールも保管する。
父の教えは「好きなものに打ち込め。好きなことだったらうまくなる」。白鳥は野球を始める前の小学2年の誕生日プレゼントでピッチャープレートを希望した。投手で始めた野球が好きになり、名前を好きになり、甲子園で躍動。「試合中の笑顔が増えて勢いに乗っている。両親も喜んでいる」とノリノリだ。
“本家”と同じ左打ちの外野手で4番にも座る。今大会7打点、兵庫県勢では00年栗山巧(育英)ら3人が持つ1大会最多9打点に迫る。今後も打点を上積みすれば77年夏以来、48年ぶりの全国制覇も近づくが、「目の前の一戦を勝つだけ」と冷静。チームを頂点に導くまで突っ走る。【林亮佑】