山梨学院・菰田陽生(2025年8月12日撮影)

<全国高校野球選手権:山梨学院-岡山学芸館>◇16日◇3回戦

再びなるか菰田劇場-。

山梨学院が、岡山学芸館と対戦する。注目は初戦のセンバツ8強の聖光学院(福島)戦では6回まで無安打無失点の快投を演じた菰田陽生投手(2年)だ。194センチ、100キロの恵まれた体格を武器に、投げては最速152キロ。打っては高校通算25本塁打をマーク。投打の両面で活躍を見せ、同校初の夏8強入りを導けるかに注目が集まる。

心配なのは暑さだ。初戦は午前8時開始の第1試合で、涼しい浜風が断続的に吹く中で暑さを和らげていた。しかし今回は午前10時半開始の第2試合。晴れ時々曇りの天候状況では予想気温30度前後から、時間帯によっては35度まで上昇する可能性もある。吉田洸二監督(56)から暑さに弱いと「ホッキョクグマ」の愛称も受けた菰田にとって、この暑さをどう克服するかが勝負の鍵を握りそうだ。

一方、2大会連続で初戦突破をした岡山学芸館は難敵攻略へ、打線の粘りがポイントになってくる。岡山大会で驚異の出塁率7割5分をマークした阿慶田庵俐(あげだ・いおり)外野手(3年)だが、初戦の松商学園戦では3打数無安打。「自分の仕事は絶対に塁に出ること」と挙げる不動の8番が役割を全うできるか。投げては初戦9回完封の青中陽希投手(3年)が山梨学院打線をどう立ち向かうかも見ものだ。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【甲子園】菰田劇場再び― 初の夏8強入り目指す山梨学院と打線粘る岡山学芸館/第11日見どころ