【日本ハム】“アニキ”稲葉2軍監督が中田翔にゲキ「最後まで苦しむ自分の姿見せたらいい」
中日中田翔内野手(36)の引退発表を受け、日本ハム時代にともにプレーした日本ハムの稲葉篤紀2軍監督(53)が15日、思いを口にした。会見前に本人から連絡を受けており「そういう時が来たかなという感じですよね。ここ最近、ちょっとケガで苦しんでたのは、ずっと知ってたんですけども、いよいよ、そういう時が来たな、という感じですかね」と話した。
中田の打撃の手本にもなっていた稲葉2軍監督。14年10月5日、自身の現役引退セレモニーでは、中田に目を潤ませながら花束を贈呈され、思わずもらい泣き。スピーチで「中田翔を、よろしくお願いします」とファンに託したこともあった。2人の思い出を聞かれると「いろいろありすぎて何っていうのが、なかなか見当たらないんですけど。でも、本当に弟のようにかわいがって来たつもりではあったし、翔ともいっぱい一緒に練習をしながら、いろんなことを伝えたつもり。でも、ここまでしっかりやれたと思いますしね。本人もある程度、やりきったっていう感じがあるんじゃないですかね」とねぎらった。
現役生活の有終の美に向け、ゲキも飛ばした。「もうチームのため。これまで応援していただいたファンの方たちにも、やっぱり最後の最後まで自分の勇姿を見せるっていうのは、これはもう礼儀。それはドラゴンズもジャイアンツもファイターズもそう。3球団あった中でたくさん応援してくれた方たち、野球ファンもそうなんですけど、最後の最後まで苦しんでる自分の姿を、見せたらいいんじゃないですか」。新人時代からの努力、苦しみを知る“球界のアニキ”は、厳しくも温かいエールを送っていた。