【阪神】巨人に引導渡す勝負ローテ!村上頌樹と才木浩人が今季初めて同一カード先発 V勢い加速だ
阪神がエース格2人を一挙投入し、宿敵に引導を渡す。15日からは2位巨人と3連戦(東京ドーム)。2戦目に開幕投手の村上頌樹投手(27)、3戦目にはチームトップ10勝の才木浩人投手(26)を先発させる。両右腕の同一カード先発は今季初となる。3連勝すれば巨人に15ゲーム差をつけ、優勝マジックも最大で6減らせる可能性がある。「勝負ローテ」でシーズンの行方を決めにかかる。
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村上は額に汗を浮かべながら、1本1本、丁寧にダッシュを繰り返した。翌日から始まる2位巨人との敵地3連戦に向け、伊藤将、才木らとSGLで調整。第2戦での先発が見込まれる右腕は東京ドーム登板に強気を貫いた。
「涼しいので、投げやすい。狭い球場ですけど、自分から攻めていけるようにやっていければ」
チームは優勝マジック26で首位を独走中。今回スイープに成功すれば、巨人とのゲーム差は15に広がり、マジックも最大で6減らせる可能性がある。ライバルに引導を渡したい真夏の3連戦。藤川監督も「ゲームを楽しむことですね。おもしろくてエキサイティングなゲームをやりたい。非常に楽しみにしています。乗り込んでいきます」と言葉に気合をにじませる。
15日の初戦は今季4連勝中の伊藤将が先発。2戦目に今季開幕投手の村上、3戦目は10勝を挙げてチーム勝ち頭の才木が投入される見込みだ。エース格として先発陣をけん引してきた村上、才木の両右腕が同一カードでそろい踏みするケースは今季初めて。才木は「マジックとか優勝というより、目の前の試合に勝つというところをしっかりいけたら」と集中した。
一方の巨人もこの3連戦に合わせてきた節がある。今季セ・リーグトップの42ホールドポイントを挙げる大勢は、13日までの中日3連戦を欠場。阿部監督は「阪神戦から行けるようにしてくれれば」と話しており、今カードへ状態を整えてきた。万全を尽くして勝ちにいくのは相手も同じだ。
今季の巨人戦は13勝5敗。特に東京ドームでは7勝2敗と強さを誇ってきた。エース格2人を投入する3連戦。3連勝で、V奪還への勢いをさらに加速させる。【波部俊之介】
▼阪神は巨人と敵地で3連戦。今季は巨人戦に13勝5敗とシーズン勝ち越しを決めているが、東京ドームでも7勝2敗。東京ドームの巨人戦では23年など過去4度あるシーズン8勝が最多。2勝すれば球団記録を更新、3連勝なら初の10勝に届く。
▼巨人戦に3連勝すれば、DeNAの勝敗次第で優勝マジックが20まで減る可能性がある。