宇佐美貴史(2025年6月撮影)

ガンバ大阪は14日、サンフレッチェ広島戦(16日、Eピース)に向けて非公開で調整した。

ファジアーノ岡山に完敗した前節を踏まえ、FW宇佐美貴史(33)は「守備で簡単に失点しないようにしないと、ああいうゲームになってしまう。攻撃で崩しきることもできなかったので、サッカーの根本的なところ(を良くしていく)」と16日のサンフレッチェ広島戦(Eピース)に向けてチームを締め直した。

前節のファジアーノ岡山戦では、後半途中からキャリアで初だというボランチの位置でプレー。「前に配球するとか、前を向くことが少し足りていないと感じていた。リスクを取らずに後ろに下げて攻撃が停滞すると感じていたので、全てのプレーが前向きになるように意識した」という言葉通り、前への意識を強調するように展開した。

宇佐美は「急造的にやっているだけ」と、あくまで岡山戦の状況によって一時的に求められたものとしたが、将来的な可能性としては「すごく興味はある」と話した。

トップ下やボランチを務めながら、キャリア終盤にリベロで活躍した元ドイツ代表ローター・マテウスのように、ベテランと呼ばれる年齢になってからポジションを下げて輝く選手は、歴史的にも少なくない。Jリーグでも鹿島アントラーズの知念慶が、長く活躍したFWからボランチにポジションを移して24年にベストイレブンに選出されている。

「やるならもっと“ボランチとは”っていうところを体にたたき込まないといけない。今季いきなりやってできるものでもない」と慎重に話したが、MFネタ・ラビも抜けてボランチの選手層に不安を抱えるチーム状況を考えれば、再びボランチでのプレーが求められる可能性はありそうだ。【永田淳】

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【G大阪】「すごく興味はある」FW宇佐美貴史が将来のボランチに前向き 10日岡山戦で初挑戦