巨人対中日 勝利を飾りファンにあいさつするチェイビス(撮影・水谷安孝)

<巨人-中日>◇13日◇東京ドーム

中日が巨人に勝ち越し4位に浮上した。新外国人のマイケル・チェイビス内野手(30)が決勝の3号ソロを放った。

6回、先頭で打席に立ち2ストライクから、巨人2番手菊地の140キロ内角低め、苦手のフォークをすくいあげた。打球は竜党が待つ左翼席へ消えていった。「落ちる球にうまく反応できたよ。自分のバットで勝ち越せてうれしいね」と会心の笑顔だ。

球場入りする時、段ボールに入ったバットを手にご機嫌でやってきた。「ようやく自分のバットが届いたよ。めちゃくちゃうれしい」。自分が普段使っているタイプのバットが手元に届いた。来日時に持参したバットはNPB認可のロゴが入っていないため、いろんなバットを使ってきた。試合前まで12試合で打率2割1分4厘、2本塁打、4打点。「違うバットを使うと自分の持っていることができなくなる時がある」と、思うように使えない時もあった。

試合前には2つ下の巨人キャベッジに10分を越える熱血指導を受けた。バットを持って身ぶり、手ぶり。チェイビスは「本当にいろいろなことを教えてもらった。野球に限らず、プライベートのことも」と感謝した。米国での代理人が同じで知っていた仲。メジャー42発の新助っ人は日本の落ちる球、緩い球に苦労している。巨人の4番を任され13発を打っているキャベッジのアドバイスは大きなプラスとなった。「最終的には日本の野球に適応できるように」と貪欲だ。

ヒーローインタビューでは日本語で「ミンナ、ドラゴンズファン、愛シテル」と熱い思いを届けた。チームは4位に浮上。15日からは2ゲーム差の3位DeNAとの3連戦。Aクラスへ破壊力あるチェイビスの打撃は欠かせない。【石橋隆雄】

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【中日】決勝3号ソロのチェイビスが試合前からご機嫌だった理由「めちゃくちゃうれしい」