【DeNA】真夏の“花火大会”4発快勝 筒香嘉智がプロ初の代打弾「打った瞬間いくと思った」
<ヤクルト2-10DeNA>◇13日◇神宮
DeNAが4発の“花火”を打ち上げ、ヤクルトに快勝した。8月絶好調の蝦名達夫外野手(27)を今季初の1番に起用し、3回に逆転の4号2ラン。1点リードの6回には筒香嘉智外野手(33)がプロ初の代打弾となる7号3ランを放った。9回には今季3試合目の2番起用の林琢真内野手(24)がプロ初本塁打の1号2ラン、佐野恵太外野手(30)も12号ソロで大量10得点。先発の東克樹投手(29)はリーグトップの11勝目を挙げ、連敗を4で止めた。
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5回終了時の夏恒例、300発の花火が打ち上がった直後、筒香がファンを最高潮に感激させる豪快な“花火”を打ち上げた。1点リードの6回2死一、二塁から代打で出場。代打では自身初アーチとなる今季7号3ランを右翼席にたたき込んだ。「打った瞬間いくと思った。代打ですし、速い球に合わせる中で変化球に対応できた」と一振りで勝利を決定づけた。
“花火大会”のスタートの合図は、今季初の1番起用の蝦名の1発だった。1点を追いかける3回2死一塁、DeNAファンで青く染まった左翼席に逆転の4号2ランを放った。「2死から投手が四球で、流れが来そうだなという感じだったので、本当に打てて良かったです」と三浦監督の起用に、“1発回答”で応えた。
勢いに乗った打線は、球界屈指の破壊力でヤクルト投手陣をのみ込んだ。5点リードの9回2死一塁からは林がプロ初本塁打を放ち、佐野も12号ソロで2者連続アーチ。8回の三森の適時打も含め、全10得点が2死から生まれた。三浦監督は「最後まであきらめずにやってたというのが、今日につながった」と豪快な4発の裏にある打線の粘りを評価した。
打順変更も得点に結びつき、2ケタ得点で大勝。連敗を4で止めたが、首位阪神とは14・5ゲーム差、2位巨人とは2・5差ある。「ベイスターズの力はこんなもんじゃないと思います。もっともっといいパフォーマンスを選手はできると思いますし、それが残り試合に全員が出た時にいい結果になると思います」。チーム全員の思いを筒香が代弁した。【久保賢吾】
▼筒香が6回に代打本塁打。筒香のNPBでの本塁打は通算219本目だが、代打弾は初めて。なお、MLBではパイレーツに所属した21年に3本打っており、日米通じて4年ぶり4本目。