【ソフトバンク】イヒネが7月度「スカパー!ファーム月間MVP賞」背景にある5日間の1軍登録
ソフトバンクのイヒネ・イツア内野手(20)が13日、7月度の「スカパー!ファーム月間MVP賞」を受賞した。
高卒3年目で初受賞。7月は18試合に出場し、打率3割3分8厘、1本塁打、7打点、7盗塁、出塁率4割1分の好成績を残した。球団を通じ「数字にこだわりすぎると、その試合で打てなかった時に相当落ち込みそうなので、毎日全力でやることしか考えていません」などとコメントした。
イヒネは誉(愛知)から22年ドラフト1位で入団。今季の5月27日にプロ初昇格したが、昇格理由を問われた小久保裕紀監督(53)は「何かを感じて帰ってほしい。将来のための刺激の1つ。チームの将来も含めて。危機感を持った方がい。きっかけを作るのは僕らの仕事」と明かしていた。
1軍登録されたイヒネは5月30日の楽天戦で代走としてプロ初出場。打席に立つことなく6月1日に登録抹消され、1軍登録は5日間だった。それでも1軍の雰囲気を身をもって体験し、目の色を変えて再び筑後に向かった。
複数のチーム関係者がイヒネに対して「取り組みの姿勢が変わった」と証言していた。アーリーワークなどを徹底。6月こそ4、5月と変わらない打率1割台に終わったが、7月に入って成績が見違えるように変わった。
月間打率が3割を超えたのは自身初。これまでは昨季6月の2割5分6厘が最高打率だった。
8月に入ってもこの日の試合前時点で15打数5安打、3打点、1盗塁。柳田悠岐に憧れる22年のドラフト1位が一皮むけようと励んでいる。