松商学園対岡山学芸館 力投する松商学園先発の加藤(撮影・小島史椰)

<全国高校野球選手権:岡山学芸館3-0松商学園>◇12日◇2回戦

4年ぶりの甲子園勝利を目指した松商学園(長野)が、初戦で姿を消した。

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18歳を祝う白星には届かなかったが、悔いはない。7回2失点の好投も実らず初戦敗退した松商学園のエース加藤高慎投手(3年)は「先制点を取られて相手に流れを渡してしまった。ただ、序盤はうまくいきませんでしたが、4回以降は立ち直って、自分の中でできるパフォーマンスは出せた。負けた悔しい思いは2年生たちに託します」と涙はなかった。

前日11日の誕生日は宿舎で仲間たちからケーキをふるまわれ、この日の2回に打席に立つ際には一塁側アルプス席からバースデーソングが流れた。期待に応えるべく全力で腕を振ったが、打線の援護に恵まれず完封負け。入学前に家族で立てた「入部したからには1番を付ける」目標はかなえたが、甲子園1勝は遠かった。大学進学はせず、野球はこれで一区切り。県内企業で就職を予定する。「支えてくれた人たちのおかげで、ここまで来られた」。胸を張って長野に帰る。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【甲子園】松商学園・加藤高慎7回2失点の好投も初戦敗退「悔しい思いは2年生たちに託します」