「数日前も僕の自宅で一緒に」イチロー氏、愛弟子フリオの懸命な姿に敬意「僕だったらできない」
<マリナーズ6-3レイズ>◇10日(日本時間11日)◇Tモバイルパーク
アジア人として初めて米野球殿堂入り、そして背番号「51」がマリナーズの永久欠番となったイチロー氏(51)が記者会見を行い、愛弟子のフリオ・ロドリゲス外野手(24)について語った。
ロドリゲスはマリナーズが誇るスター選手。22年のメジャー1年目から出場を続け、同年には28本塁打を放った。本拠地での試合前には2人でキャッチボールをすることが恒例だ。
愛弟子から学んだことについて問われたイチロー氏は「フリオを見ていたら、僕にないもの。明らかにないものを持っている。僕は、パッションは持ってますけど、表現はしない。でもフリオはあれだけ素直に自分の感情を表現できる。うらやましいなと思います。僕もそうなりたいという一面もあるんだけど、それを抑える性格なので、あれはうらやましいと思うし。どれだけチームの中で立場が変わっていっても、いまだに学ぼうとする姿勢がある」と話した。
つづけて「数日前も僕の自宅で一緒にトレーニングして、試合の日ですからね、それも。なかなかそんなこと…僕だったらできないし。あそこまで純粋に学ぼうとする姿勢は、いくつになっても持っていたいモノですし、明らかにフリオは持っていると思いますね」と語った。
最後に「フリオが求めくれることには全部応えたいと思います。それに応えたいという気持ちもあって、準備をしたい。フリオが一緒に外野でスローイング練習してくれって言ったら、絶対にノーと言いたくないですよね。だから毎日やってるというモチベーションもあります」と、愛弟子への思いを口にした。
ロドリゲスは今季、打率2割5分6厘、23本塁打、65打点、22盗塁。OPS(出塁率+長打率).759。