【鳥栖】大雨の中で再びPO圏6位浮上、小菊昭雄監督「彼の質が発揮された」と決勝点の西沢称賛
<明治安田J2:愛媛0-1鳥栖>◇第25節◇10日◇ニンスタ
サガン鳥栖が敵地で愛媛FCを破り、2試合ぶりの勝利を挙げた。
通算12勝6分け7敗の勝ち点42とし、再びJ1昇格プレーオフ圏内の6位に浮上。上位は大混戦ながら、自動昇格圏2位のジェフユナイテッド千葉とは、わずか勝ち点3差。
決勝点は前半17分、MF西沢健太(28)が混戦からのこぼれ球を右足でゴール右隅へ決めた。
「水たまりの中のボールで、思い切り振り抜くと、そのぶん力が返ってくるので、優しくパワーを伝えようと振り抜いた」
大量の雨水を含んだピッチは田んぼ状態。4試合ぶりの先発で今季2点目を決めた背番号16は、ピッチ上を転がさずに、うまく空中に浮かせてコントロールショットで仕留めた。
天皇杯を含めれば公式戦2連敗中だったが、後半終了間際の相手の猛攻も守り抜き、勝利をつかんだ。
西沢の起用が的中した小菊昭雄監督(50)は「まさに彼のクオリティーが発揮された得点場面。常に攻守に正しいポジションをとり続けた」と称賛。
また、FC東京から期限付き移籍で加入したDF木本恭生(31)も、後半途中から新天地デビュー。小菊監督のセレッソ大阪時代の教え子で、無失点勝利に貢献した。
次節17日は勝ち点で並ぶ4位V・ファーレン長崎との大一番がホームで待つ。1年でJ1復帰のためにも負けられない。指揮官は「ビッグマッチに勝って、自動昇格(2位以内)をしっかりとらえていきたい」と気合十分だった。