リバプールのソボスライ・ドミニクと競り合う鎌田大地(ロイター)

<コミュニティー・シールド:リバプール2-2(2PK3)クリスタルパレス>◇10日◇ウェンブリー・スタジアム

イングランド・サッカーのシーズン開幕を告げるコミュニティー・シールドは10日、ロンドンのウェンブリー・スタジアムで行われ、イングランド協会(FA)カップ覇者のクリスタルパレスがプレミアリーグ王者リバプールと対戦し、2-2からのPK戦を3-2で制し、初優勝を遂げた。

クリスタルパレスのMF鎌田大地(29)はボランチの一角で先発したが、前半29分に負傷交代。ただ、試合後のセレモニーには笑顔で参加した。

先制したのはリバプールだった。前半4分、新加入2人が好連係を見せ、FWエキティケがMFビルツとのパス交換からペナルティーエリア手前で右足を振ってゴール右隅に流し込んだ。

だが、クリスタルパレスは前半17分に追い付く。鎌田の見事なスルーパスにFWマテタが抜け出し、その一連の流れからFWサールがペナルティーエリア内でDFファンダイクに倒されてPKを獲得。これをマテタが右足で落ち着いて仕留めた。

前半21分、リバプールは再び新戦力が躍動。新加入のDFフリンポンが右サイドを攻め上がり、鋭い仕掛けからのクロスがそのままゴールイン。2-1と勝ち越しに成功した。

その直後、クリスタルパレスにアクシデント。鎌田が負傷でピッチに座り込んだ。痛めたのは右膝付近か。歩いてピッチを出たが、前半29分に無念の途中交代となった。

後半26分からリバプールはMF遠藤航とMFマクアリスターを投入したが、再びクリスタルパレスが追い付く。同32分、高い位置でボールを奪い返し、MFウォートンの縦パスに鋭く抜け出したサールが右足で冷静に押し込んだ。

試合は2-2のままPK戦に突入。先行はリバプール。1人目はサラーが枠を外し、マテタが成功。2人目はマクアリスターのキックをGKヘンダーソンがストップし、対するエゼのキックもGKアリソンに防がれた。

3人目はガクポとサールがともに成功。4人目はエリオットのキックをGKヘンダーソンが読み切り、ソサのキックはバーに当たってともに失敗した。5人目はソボスライが成功したが、最後にデベニーが決めて、クリスタルパレスがPK戦を3-2で制した。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 クリスタルパレス鎌田大地、負傷交代もセレモニーに笑顔で参加 コミュニティー・シールド初優勝