【鹿島】勝負強い!途中出場の田川亨介が今季3度目のV弾「違いを出していきたい」首位浮上
<明治安田J1:東京0-1鹿島>◇10日◇第25節◇味スタ
鹿島アントラーズが敵地でFC東京に勝利し、2連勝で首位に浮上した。途中出場のFW田川亨介(26)が決勝点を決めた。
0-0の後半36分、右サイドでボールを持ったMF鈴木優磨(29)の絶妙なクロスにニアで合わせてゴールネットを揺らした。古巣相手の恩返し弾。
「練習からそういう場面もあったので体が勝手に反応した。ユウマくんはいつも出してくれるので動き出して良かった」
今季2度目の鈴木-田川ホットライン。互いに「目があった。本当にやりやすい」と口をそろえた。
前半は押し込まれた。後半も相手に主導権を握られたが、田川ら途中出場の選手たちがパワーをもたらし、ワンチャンスをものにした。鬼木達が「スタート(メンバー)でもおかしくないくらい練習から、体の切れは一番よかった」と認めるほど好調だが、戦術的な理由でベンチスタートとなった。この日のヒーローは「先発の選手だけでなくサブの選手がどれだけやれるかという試合が今後も多くなってくる。どれだけ勢いをもたらせるか。違いを出していきたい」と役割を理解し、全うした。
今季3点目。その全てが決勝点と勝負強さが光る。「大事な試合で取ることが多いですけど、コンスタントに取っていきたい」と満足感は一切ない。自身の一撃でチームを首位浮上に導いた。「チャレンジャーの気持ちで毎試合毎試合臨まないといけない。今チームの雰囲気はいい。このメンタリティーでやっていきたい」と力を込めた。