【阪神】才木浩人が完投で10勝目 村上宗隆3三振斬り 攻守で援護の佐藤輝明は「頼りになる」
<阪神5-2ヤクルト>◇10日◇京セラドーム大阪
疲れをいとわず、頼れる右腕が勝利を運びこんだ。阪神才木浩人投手(26)がDeNA東に並ぶリーグトップ、2年連続の10勝目をゲットした。9回126球。10安打2失点で完投した。
「もうずっと中継ぎも頑張ってくれてましたし、先週はちょっと指のアクシデントがあった中で、早い段階で交代してしまったんで。とりあえず行けるとこまでなんとか頑張りたいなっていう気持ちでした」。
2日ヤクルト戦(神宮)から中7日。ブルペン陣をグラウンドに呼び込むことなく、1人で投げきった。126球に充実感も感じていた。
同学年の主砲佐藤輝のバックアップも受けた。先制二塁打や中押し本塁打など4安打。9回2死二、三塁のピンチでは代打増田の痛烈なゴロを好捕して、アウトしにした。今季3度目の完投勝利をコンプリートしてくれた。
「打たれた瞬間、うわーと思ったんですけど、頼りになりますね」。主砲として打線をけん引する僚友への「好きです!」の言葉も贈り、最敬礼した。
ヤクルト4番村上は全て走者を置いて迎えた。4打数無安打3三振。「やっぱりチャンスで村上選手を出すとやっぱ勢いに乗るし、そういうバッターなんで、やっぱそこはしっかり抑えられるっていう意識ではいきました」。要所を抑え、流れを渡さなかった。
「今日の投球内容しっかり見直して、良かったところは良かったところ、悪かったところは悪かったところでしっかり反省してやっていけたらいいかなと思います」。マジック減らしの旅に力を尽くす。【伊東大介】