スタッド・ランス中村敬斗=24年8月

日本ツアーに帯同しなかったスタッド・ランスの日本代表FW中村敬斗(25)は、まだ3年の契約を残しているクラブを去りたいと考えているが、放出を認めない幹部らの強硬な態度に直面している。9日のランス地元紙リュニオン紙電子版が報じた。

同紙は、「中村敬斗とスタッド・ランスの間で緊張が続く」とし、「初めてのリーグ2の試合前会見で、カレル・ヘラールツ監督は、チームは準備ができていると話したが、中村の欠場が続いていることについて質問され、不安を隠そうとしなかった」と伝え「私は、彼(中村)が私たちと共にここにいることを望んでいた。彼は素晴らしい資質を持った選手だ。それも、クラブが彼の残留を望む理由のひとつだ」と語った。

また同紙は「オーストリア(2部)のLASKから2023年8月8日にやってきた日本人FWは、2028年6月までスタッド・ドゥ・ランスと契約を結んでいる。今夏、クラブ会長によって移籍不可能と宣言された彼は、リーグ・アン57試合に出場して15ゴール3アシストを記録し、プロジェクトの中心的存在となっている」「日本代表の関根大輝や伊東純也(ゲンクへ移籍)とは異なり、公式には体調不良で3週間の母国ツアーへの参加を辞退している」と説明した。

ヘラールツ監督は「このような状況が続かないことを願っている。両者とも、前を向くために地に足をつける必要がある」と付け加えている。

リュニオン紙によると、中村は、医者の診断書をよりどころとしており、準備のほとんどを欠席していたため、アミアンの遠征を欠場することになりそうだ。

同紙は「2026年ワールドカップ出場の可能性を危うくしないためにも、退団許可がなければ、メルカート(移籍市場)終了後に彼はチームに戻る決心をしなければならないだろう」と締めくくった。(松本愛香通信員)

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 移籍希望のSランスFW中村敬斗、クラブとの緊迫が続く 遠征も欠場か 地元紙が報道