JFA田嶋幸三名誉会長「日本サッカーの星がまた1つ、消えてしまいました」釜本邦茂氏悼む
日本サッカー界の「史上最高ストライカー」釜本邦茂氏が10日午前4時4分、大阪府内の病院で肺炎のため死去した。81歳だった。
日本サッカー協会(JFA)の田嶋幸三名誉会長(67)が、協会を通じてコメントを発表し、釜本さんを悼んだ。
釜本氏の突然の訃報に触れ「ショックを受けています。療養されているのは知っていましたが、こんなに早く亡くなられるとは思ってもいませんでした」と思いを明かした。
続けて「釜本さんは私にとって憧れであり、本格的にサッカーを始めた中学生の時から常に目標にしていた選手でした。大学1年生で臨んだ関東大学リーグ、われわれ筑波大学は4位でしたが、7試合で7得点を挙げて得点王になりました。1年生での得点王は釜本さん以来だと聞き、うれしく、そして誇らしく思いました。私をはじめ、多くの選手にとって釜本さんは常に目指すべき存在で、誰もが釜本さんを目標にサッカーに打ち込んでいたと思います」とその偉大さを振り返った。
さらに「今から半世紀以上も前に世界と伍(ご)して戦い、日本サッカーの存在を世界中に示してくれた名ストライカー、それが釜本さんでした。恵まれた体格とスピード、ゴールへの嗅覚…。日本人離れしたダイナミックなプレーは、今も多くの人々の目に焼き付いていると思います」と思い起こした。
最後に「日本サッカーの星がまた1つ、消えてしまいました。釜本さんの長年にわたるご功績に心からの敬意と感謝を表します。ありがとうございました。安らかにお眠りください」と締めた。